The Declaration Of Musical Independence/Andrew Cyrille Quartet
ECM新譜聴き2日目。アンドリュー・シリルのリーダー作。ここではビル・フリゼールが参加して、3曲の曲を作曲しているのはうれしいところ。割とフリーががっている感じなんですけど、彼は最近少ないけど、フリーもアヴァンギャルドもけっこう得意としています。リーダーの露出度がECMレーベルだと少ないんですよね。だからドラムスを期待しても、そうは目だってないのが少々つらいところ。シリルの作曲はないわけだし。そして、プロデューサーがSun Chungになっています。プロデューサーデビューしてから露出度は少なかったけど、これから彼のプロデュースが増えていくのかどうか興味あるところです。
The Declaration Of Musical Independence/Andrew Cyrille(Ds, Per) Quartet(ECM 2430)(輸入盤) - Recorded Jult 2014. Bill Frisell(G), Richard Teitelbaum(Synth, P), Ben Street(B) - 1. Coltrane Time 2. Kaddish 3. Sanctuary 4. Say 5. Dazzling (Perchordially Yours) 6. Herky Jerky 7. Begin 8. Manfred 9. Song For Andrew No.1
(16/09/14)ジョン・コルトレーン作が1曲目、4人のインプロヴィゼーションが3曲(3、5、8曲目)、ビル・フリゼール作が3曲(2、7、9曲目)、ベン・ストリート作が4曲目、Richard Teitelbaum作は6曲目。ドラマーのリーダー作で露出度は高いも、ECMらしくミックスは控えめ。ドラム・ソロではじまり、ギターが斬りこんで行くも、浮遊感が満載の1曲目、哀愁をたたえたギターがフリゼールらしく印象的なバラードの2曲目、狙っているのか、いかにもフリーらしい展開で進んでいく3、5、7曲目、フリーに近い形だけど、やや哀愁のあるサウンドの4曲目、不思議感覚の旋律ながら、細かいフレーズが耳に残る6曲目、ギター中心のバラードで、かなり空間的でゆったりしている7曲目、ドラムスがあおりつつもゆったり哀愁バラードの9曲目。
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The Declaration of Musiical Independence Andrew Cyrille Quartet(ECM) ECMレーベルから出される音楽については,大いにシンパシーを感 [続きを読む]
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これ、凄く良かったです。私的には今年のトップクラス。ビル・フリに活が入ったこと、それにもまして、今の音だなあ、ということが驚き。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/11/12/000356
投稿: ken | 2016/11/12 00:14
>kenさん
コメントどうもありがとうございます。
ビル・フリゼールの参加が効いている感じですよね。確かに、今の音、という印象もありますし、フリー的なものをこういう風に聴かせているのはさすがだなあ、と思います。
投稿: 工藤 | 2016/11/12 07:33
工藤さん,おはようございます。
このアルバムは,皆さんのご認識の通り,ビルフリが演奏の核って感じですよねぇ。Sun Chungのプロデュース作はどちらかと静謐な感覚の作品が多いように思いますが,本作もフリー系でありながら,そういう感じがする不思議なアルバムだったと思います。結構好きですが。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016/11/26 11:19
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
最近めっきりおとなしくなったビル・フリゼールが目立っている感じでいいですねえ。しかもフリー系というのはキモだと思います。それでいて編成的には管がないけど割とオーソドックスというのも、興味深かったでした。
投稿: 工藤 | 2016/11/26 12:19