Nearness/Joshua Redman & Brad Mehldau
ジョシュア・レッドマンとブラッド・メルドーのデュオのライヴ盤。これも出てから2週間ぐらい経ってしまったかな。やはり、5年ほど前の録音です。メルドーが絡むと、古い音源を出してくることが最近多いのですが、それでもいいものを出す、という姿勢だと思うので、いい方に解釈します。なかなかいい、っていう人と、あまりピンと来なかったって言う人に分かれるかもしれませんね。基本的には今のジャズだし、この2人だからこその演奏(他の人だったらどこかへ行ってしまうようなフレーズがあるなど)なので、ちょっと個性的です。私はこういうの大好きですけど。まあ、最近の話題作にはなりそうですね。
Nearness/Joshua Redman(Ts, Ss) & Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded July and November 2011. - 1. Ornithology 2. Always August 3. In Walked Bud 4. Mehlsancholy Mode 5. The Nearness Of You 6. Old West
(16/09/26)ライヴ録音。2、6曲目がブラッド・メルドー作、4曲目がジョシュア・レッドマン作で、他はジャズメン・オリジナルかスタンダード。6曲で73分収録と、1曲あたりの時間が長め。なかなかいい感じのデュオが展開しています。2人のデュオは素晴らしい。壊れそうな雰囲気もあり、アプローチも冒険的な感じなのに、それでも安定して2人で突き進んでいくチャーリー・パーカー作の1曲目、8ビートでのメロディアスなロック的展開をしていく、今っぽいサウンドの2曲目、セロニアス・モンクの曲を彼らの独自解釈で突き進める3曲目、ミステリアスな速めの展開であるものの、引き込まれていく4曲目、切ない美しさを持つ16分もの静かなバラードの5曲目、やはりポップス的なビートとメロディを持っている少し自由な感じの6曲目。
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この両者の共演は、2013年の下記作品につづいての2作め
Walking Shadows (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62081372.html)
こっちの作品は、Brian Blade, Larry Grenadierの入ったカルテットに、半分くらいオーケストラの入ったものでした。
が、本作では2人だけで、2011年にあった2人でのライブからの収録になってます。
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トラバありがとうございました。m(_ _)m
当方、、朝からログインできないので、、後でトラバいたします。
超人同士の全面的な信頼感というか絶対の自信から成り立つ寄り添い。。
難しげなくこなしているのが、、やっぱり、凡人にはできない寄り添いですよね。 笑
投稿: Suzuck | 2016/10/01 15:22
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます(先に書いておきます)。
安心して聴けますけど、よく聴くとけっこう自由に好きなことをやっている感じですね。やはりこの2人だからこそのフレーズというのが多いような気がしています。
投稿: 工藤 | 2016/10/02 09:58
工藤さん,こんにちは。TBありがとうございました。昨日帰国して,体力回復を図っていますが,寄る年波には勝てません(苦笑)。
この二人の共演歴もずいぶん長くなりましたので,まぁあうんの呼吸ってやつでしょうか。非常にインティメートな中にも,感じ入らせるフレージングが混ざっています。まもなく来日する彼らのライブ・パフォーマンスが楽しみになってきた私です。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016/10/02 11:19
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
遠い出張から帰られたばかりで、すいません。
おっしゃる通り、この2人の共演はけっこう長いですからね。この2人ならではのやり取りを、十分に楽しみました。そう言えば、来日もするんですね。
投稿: 工藤 | 2016/10/02 13:04
名手2人の演奏は、高い期待感に違わない素晴らしいデュオでした。
リリースタイミングが、来日とあっていたのは、あえて合わせていたとかあるんですかね。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2016/10/17 06:40
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
やはりこの2人ならではのあうんの呼吸というか、やり取りが素晴らしいですよね。来日のライヴの情報で、行こうかどうしようか迷った部分はあります。
投稿: 工藤 | 2016/10/17 08:51