Atmospheres/Tigran Hamasyan/Arve Henriksen/Eivind Aarset/Jan Bang
ECMレーベルの新譜3枚が届いているので、毎日連続はやってみないと分らないけど、とりあえず久しぶりの新譜聴きをしたいと思います。今月は忙しかったので、何だか感覚が取り戻せていないような気もしていますが。ティグラン・ハマシアンのECM2作目は共同名義になって、しかもCD2枚組。1枚を少し超えるだけの長さなので、何とか1枚にできなかったかとも思いますが、マンフレート・アイヒャーにとっては、どれも落とせなかったのだろうと思います。コミタスの音楽とインプロヴィゼーションがボーダーレスに続き、なかなか面白いサウンドを聴かせてくれますけど、やはりECMが好き、というフィルターが自分にかかっているのかも、とも思います。
Atmospheres/Tigran Hamasyan(P)/Arve Henriksen(Tp)/Eivind Aarset(G)/Jan Bang(Live Sampling, Samples)(ECM 2414/15)(輸入盤) - Recorded June 2014. [CD1] 1. Traces I 2. Tsirani Tsar 3. Taces II 4. Traces III 5. Traces IV 6. Traces V/Garun A 7. Traces VI 8. Garun A (Var.) [CD2] 1. Traces VII 2. Traces VIII 3. Shushiki 4. Hoy, Nazan 5. Traces IX 6. Traces X 7. Angel Of Girona/Qeler Tsoler
(16/08/25)[CD1]の2曲目、6の後半、8曲目、[CD2]の3-4曲目、7曲目後半がコミタスの曲で、Tracesとあるのが3人ないし4人でのインプロヴィゼーション。ティグラン・ハマシアン(アルメニア人)以外はノルウェー人で、コミタスの曲とインプロヴィゼーションとの境がないような、ゆったりとした神秘的でやや冷たい感じのサウンドが連なっていきます。派手ではないけれど、サンプリング(北欧ではジャズにけっこう取り入れられている)の効果が大きい感じ。神秘性を伴いながら、フリー・ジャズ的に少しだけ過激さを見せるところもあり。[CD2]1曲目とか。個性的なフレーズで、不思議な空間に連れて行ってくれます。ただ、基本的にこの編成で、多くの場面でこれでもかという感じで抑えつつの演奏。少し聴く人を選ぶかもしれない。
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コメント
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これを聴いた瞬間、ハマシアンのワンパターンフレーズに辟易して、それっきり。最近になって、一種のアンビエントもの、と悟ってから愛聴しています。雰囲気はいいですよね。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2019/04/11/205533
投稿: ken | 2019/04/11 21:01
>kenさん
コメントどうもありがとうございます。
確かに他レーベルのハマシアンと比べて(と言っても数枚しか聴いてませんけど)、かなり抑制の聴いた演奏ですね。少し聴く人を選ぶかも、と自分でも書いているので、そのあたりが気になったのかもしれません。
投稿: 工藤 | 2019/04/11 22:17