Rubicon/Mats Eilertsen
ECMレーベルの新譜の2日目で、これで一段落。Mats EilertsenのECM初リーダー作で、ECMではサイド参加作は9作見つけることができたので、満を持しての登場ということになるのかな。このアルバムの曲は、それ以前にジャズフェスティバルのために作曲したものだったそうなので、それで録音をするに至った、という順番かも。やや活気はある場面があるものの、やっぱり北欧ジャズという感じではありますね。それにしても全体的に渋い(ジャズ的な渋いという意味ではなくて)サウンドに仕上がってます。たぶん最初の公演と、今回の録音と温度感は違うだろうなあ、と思いつつ、これもまたいい感じだと思います。
Rubicon/Mats Eilertsen(B)(ECM 2469)(輸入盤) - Recorded May 2015. Eirik Hegdal(Ss, Bs, Cl, Bcl), Thomas T Dahl(G), Rob Waring(Marimba, Vib), Harmen Fraanje(P, Key), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. Canto 2. Cross The Creek 3. March 4. Balky 5. Lago 6. BiuBlue 7. Wood And Water 8. September 9. Reminiscent 10. Introitus
(16/07/30)2曲目がHarmen Fraanje作、7曲目がHegdal/Waring/Eilertsenのインプロヴィゼーションの他は、Mats Eilertsen作曲で、ECM初リーダー作。楽器の編成がちょっと変わっているけど、曲によっては一部のメンバーの演奏です。そこでの演奏は割と静かなサウンドが基調で、やっぱりECMらしい、また、ノルウェーのベーシストらしいサウンドになっています。元はVossaJazz Festivalのために作曲したとありますが、タイトルが「ルビコン」というのも興味深いです。諺が意味深いというか。だから物語のように曲が進んでいくのか。やや陰影のある分かりやすいメロディの部分もあれば、内省的な感じのインプロヴィゼーションもあるし、やや入り組みながらのところとか、3曲目のようにそれなりに盛り上がるところもあります。
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910さま、トラバありがとうございました。
Mats Eilertsenさまは、ノルウェージャズのキーパーソンだとおもってますし、
新潟でライブを見たときも すっごいテクニックと存在感でぶっ飛んだので、、
新譜がでると つい 購入しちゃいます。
これは、静かな感じでヴィヴラフォンやマレットが効果的でしたね。
投稿: Suzuck | 2016/09/10 09:04
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
いいなあ、ライヴで観たんですね。今までECMではサイド参加作を聴いてきたのですが、リーダー作でもまとまりのある、ECMらしい静かでドラマチックな演奏だったと思います。なかなかいいですね。
投稿: 工藤 | 2016/09/10 11:01