Alba/Markus Stockhausen/Florian Weber
ECMレーベル新譜聴き5日目で一段落。今回は急にホームページの移転作業にともなう雑用が押し寄せたせいか、バタバタしました。連休明けにはまた2枚ほど、ECMが出るようです。マーカス・シュトックハウゼンがECMからアルバムを出したのは16年ぶりだそうです。ピアノとのデュオだけど、相変わらずECMらしくていい味を出していると思います。最近自分のバランス感覚が変わってきたらしく、普通のジャズファンならどうだろうということを考えるようにもなりました。でも、ECMは、あくまでもECMリスナーの視点で聴いている方がいいんですよね。今回はどのアルバムも、そんな世界にどっぷりと浸れると思います。
Alba/Markus Stockhausen(Flh, Tp)/Florian Weber(P)(ECM 2477)(輸入盤) - Recorded July 2015. - 1. What Can I Do For You? 2. Mondtraum 3. SUrfboard 4. Ishta 5. Emergenzen 6. Barycenter 7. Emilio 8. Possibility I 9. Befreiung 10. Resonances 11. Die Weise Zauberin 12. Synegy Melody 13. Better World 14. Zephir 15. Today
(16/04/25)Markus Stockhausen作が6曲(2、9-10、12-14曲目)、Florian Weber作が8曲(1、3、5-8、11、15曲目)、共作(インプロヴィゼーション)が4曲目と、Weberの方にやや重点が置かれている感じ。2人はなかなか息の合ったところを見せてくれます。静かな淡々としたやり取りが多いけど、安定したデュオなので相性がいいのでしょう。Stockhausenは割とマイペース。それでも、2曲目のように哀愁のあるメロディなど、けっこう練られているようです。予定調和的な場面もなきにしもあらずだけど、そういうのもまた良し。3、6曲目は、ゆったりした曲に中にあって、ピアノの速いパッセージが印象的。9曲目はややアップテンポの曲。少し暗めの、叙情的な風景が大部分を支配してます。情景を少しずつ変えながら。
« Black Ice/Wolfert Brederode Trio | トップページ | Flam! Blam!/David Fiuczynski »
「音楽」カテゴリの記事
- Echoes And Other Songs/Mike Stern(2024.09.19)
- ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子カルテット(2024.09.18)
- Celebration Vol.1/Wayne Shorter(2024.09.08)
- Twentyfour/Al Di Meola(2024.09.05)
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
- Keel Road/Danish String Quartet(2024.09.03)
- ECMとCriss Crossについてはまとめをしなければなんだけど(2024.08.14)
- Live In Munich/Jordina Milla & Barry Guy(2024.07.23)
- Outpost Of Dreams/Norma Winstone/Kit Downes(2024.07.22)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子カルテット(2024.09.18)
- Celebration Vol.1/Wayne Shorter(2024.09.08)
- Twentyfour/Al Di Meola(2024.09.05)
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
- Moondial/Pat Metheny(2024.09.02)
「ECM2451-2499番」カテゴリの記事
- Resonances/Marco Ambrosini/Ensemble Supersonus(2019.07.10)
- Bruno Maderna/Luciano Berio/Now, And Then(2017.11.09)
- Bells For The South Side/Roscoe Mitchell(2017.07.04)
- Titok/Ferenc Snetberger(2017.05.22)
- Find The Way/Aaron Parks/Ben Street/Billy Hart(2017.05.10)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Alba/Markus Stockhausen/Florian Weber:
» ECM「積んどく」シリーズの3枚目はMarkus Stockhausen [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Alba Markus Stockhausen Florian Weber(ECM) ECMの未聴盤掘り起こしシリーズの3枚目である。春ごろに出たアルバムを今頃取り上げているのもなんだかなぁ...。そ [続きを読む]
« Black Ice/Wolfert Brederode Trio | トップページ | Flam! Blam!/David Fiuczynski »
工藤さん,こんにちは。
このアルバム,私はずっと寝かしてしまったんですが,もっと早く聞けばよかったと思える良作でした。Markus Stockhausenのメロディアスな吹奏にも驚きましたが,それにも増してFlorian Weberのピアノが,テクニックも感じさせるもので,結構いいなぁと思いました。彼のディスコグラフィを見ていると,私は初めての人でしたが,Donny McCaslinとかとやったアルバムはどなたかのサイトで拝見したことがありました。いずれにしても,実力者によるハイレベルな対話って気がします。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016/12/03 10:46
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
私も今になってマーカス・シュトックハウゼンの演奏をECMで聴けるとは思ってもいませんでした。この2人の演奏、安定してますよね。おっしゃるように「実力者によるハイレベルな対話」っていう感じがします。
投稿: 工藤 | 2016/12/03 11:07