Prelude To Real Life/Donald Edwards
Criss Crossレーベルの2月新譜3枚のうち、2枚が1か月遅れで届きました。あと1枚が未入荷なので、今回はけっこう遅いですね。今日のドナルド・エドワーズのアルバム、ちょっと聴きには割とオーソドックスかなあ、と思うのですが、変拍子とか拍子のチェンジ、浮遊感のあるアプローチやメカニカルな部分もあって、けっこう現代ジャズの雰囲気も持ってますね。ドラムソロもリーダー作らしく随所に出てきますし。メカニカルな雰囲気に一役かっているのは、デヴィッド・ギルモアのギターでしょうか。このメンバーの中では気に入ってます。あと、ニコラス・ペイトンが鍵盤関係で小品にのみ参加、というのは契約関係かな、と思ったりしています。
Prelude To Real Life/Donald Edwards(Ds)(Criss Cross 1386)(輸入盤) - Recorded September 14, 2015. Walter Smith 3rd(Ts), David Gilmore(G), Orrin Evans(P), Luques Curtis(B), Nicholas Payton(Key, P, Org on 1, 3, 6), Vivian Sessoms(Vo on 3, 5, 10), Antonie Drye(Tp on 12) - 1. Taking Shape 2. Incantation 3. Hop Scotch 4. Apple Street 5. Way To Her 6. King 7. Queen And The Princess 8. Stablemaples 9. Beautiful Intuition 10. Thought For The Day 11. Skippy 12. Prelude To Real Life
(16/03/26)8、11曲目がジャズメン・オリジナル、5曲目がAlex Sipiagin作、他は作詞も含めドナルド・エドワーズ作。ドラム・ソロが中心のフリー的な小品の1、6曲目、割とオーソドックスなミディアムの4ビートの2曲目、ポップな小品の3曲目、16ビートのやや複雑テーマやアドリブと少しアップテンポの4ビートもある4曲目、不思議な浮遊感のメロディとリズムを持つ、ゆったりとした5曲目、これも浮遊感を持たせた、8分の7拍子基調の7曲目、ベニー・ゴルソン作を少しカッコよくした8曲目、8分の6拍子基調の情念的でやや自由な9曲目、ヴォーカルを入れるもメカニカルなアプローチからアップテンポの4ビートにもなる10曲目、モンク作のユニークでそれっぽい11曲目、静かで哀愁のあるメロディアスなタイトル曲の12曲目。
« A Cosmic Rhythm With Each Stroke/Vijay Iyer/Wadada Leo Smith | トップページ | Reflections/Conrad Herwig/Igor Butman »
「音楽」カテゴリの記事
- Crustal Movement/KAZE & Ikue Mori(2023.03.27)
- The Layers/Julian Lage(2023.03.26)
- Sphere/Bobo Stenson Trio(2023.03.25)
- At First Light/Ralph Towner(2023.03.24)
- It's Always Now/Ralph Alessi Quartet(2023.03.23)
「Criss Crossレーベル」カテゴリの記事
- Mel's Vision/Alex Sipiagin Quintet(2023.02.25)
- Blues Variant/Michael Feinberg Quartet/Quintet(2023.02.24)
- Standards From Film/Mike Moreno(2022.11.20)
- Sky Continuous/Noah Preminger Trio(2022.10.21)
- Swing On This/Opus 5(2022.06.21)
「ジャズ」カテゴリの記事
- Crustal Movement/KAZE & Ikue Mori(2023.03.27)
- The Layers/Julian Lage(2023.03.26)
- Sphere/Bobo Stenson Trio(2023.03.25)
- At First Light/Ralph Towner(2023.03.24)
- It's Always Now/Ralph Alessi Quartet(2023.03.23)
「Criss Cross1351-1400番」カテゴリの記事
- Jazzland/Tim Warfield(2018.06.20)
- It's Alright With Three/Will Vinson(2018.06.18)
- Earthlings/Victor Gould(2018.03.17)
- Genuinity/Noah Preminger(2018.03.15)
- 3 For 3/Mike Moreno(2017.11.07)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Prelude To Real Life/Donald Edwards:
» Donald Edwards / Prelude To Real Life [Jazz & Drummer]
Donald Edwards(Ds)Walter Smith III(Ts)David Gilmore(G)Orrin Evans(P)Luques Curtis(B)Nicholas Payton(Rhodes, P, Or)1,3,6Vivian Sessoms(Vo)3,5,10Antoine Drye(Tp)12Rec. September 14, 2015, NY(Criss Cross 1386)Opus 5(「Opus 5 / Introducing Opus 5(11 ... [続きを読む]
» Donald Edwards / Evolution Of An Influenced Mind(2014年) [奇天烈音楽館 Strange Kind of Music]
Musician●Donald Edwards(drums)Title●Evolution Of An Influenced Mind(2014年)■Amazonより購入Criss Cross盤を何枚かオーダーしていて最近届いたうちの1枚です。家庭の事情やらなんやらで時間がなかな [続きを読む]
« A Cosmic Rhythm With Each Stroke/Vijay Iyer/Wadada Leo Smith | トップページ | Reflections/Conrad Herwig/Igor Butman »
こちらからもTBさせていただきます。
ドナルド・エドワーズのCriss Crossからの2枚目のリーダー作ですが、ベース以外は同じメンバーながらもゲスト参加もあったりして、また一味違った演奏が楽しめました。
投稿: nary | 2016/03/29 20:31
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
一風そんなに難しくなさそうな演奏だけど、けっこう複雑なことをやっているんでしょうね。メンバーとの相性もいいようで、短い曲も含めて、興味深く聴くことができました。サイドでは自分はやっぱりギルモア押しですけど、オリン・エヴァンスも良かったでした。
投稿: 工藤 | 2016/03/29 22:07
こちらからもTBお送りいたしました。
ドラム奏者のリーダー作は個人的には期待外れのケースが多いのですが、この盤は当たりでした。もちろんメンツにも左右されるのですが、バンマスのコントロールがしっかりしているので聴きごたえがありますね。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2016/05/12 00:32
>奇天烈音楽士さん
TBどうもありがとうございます。
ドラム奏者のリーダー作はトータルな方向に向かうか、俺が俺がの世界になることも多いですが、ここではそれらのバランスがうまくまとまっているような気がします。そんな中でデヴィッド・ギルモアのギターはやはり目立っているようにも感じますが、それもまたいい塩梅です。
投稿: 工藤 | 2016/05/12 07:24