Homes/Gilad Hekselman
昨年発売の輸入盤聴き2日目で、ここで一段落。とは言うものの、このアルバム、割と新しいのではなかったかと思います。最初出た時は高くて、だんだん値段がこなれてきたように思い、そのうち買おうと思っていました。ギラッド・ヘクセルマンは繊細な感じのフレーズが心地よくて、だいたいリーダー作は追っかけをしていました。ギター・トリオで映えますね。繊細なのに全然音が寂しくないというか。少々マニアックなところはあるかもしれませんが。オリジナルはオリジナルで固めて、8-11曲目に既成曲を持ってくるのもいい塩梅だと思います。パット・メセニー作の10曲目は、意表をつくアレンジでしたけど。
Homes/Gilad Hekselman(G)(Jazz Village)(輸入盤) - Recorded May 10 and 11, 2014. Joe Martin(B), Marcus Gilmore(Ds except 10), Jeff Ballard(Ds on 3, 10) - 1. Homes 2. Verona 3. Keedee 4. Home E-minor 5. Space 6. Cosmic Patience 7. Eyes To See 8. Parisian Thorougfare 9. Samba Em Prelude 10. Last Train Home 11. Dove Song 12. Place Like No Home
(16/01/18)8-11曲目がジャズメン・オリジナルなどの他は、全曲ギラッド・ヘクセルマンの作曲。ギター・トリオで、かなり繊細なサウンドで表現しています。やはり現代ジャズ・ギターの人なので、8曲目以外4ビートの場面はなくて、オリジナルは情景描写のようにドラマチックに進んでいく曲が多いです。聴いていてまるでギター・トリオではないような、不思議な感覚になります。1、4、12曲目はタイトルにちなんだ「Home」の文字が入っているので、トータルでアルバムを表現しようとした可能性も高いです。3曲目はややアップテンポの曲で、ツイン・ドラムの構成(だと思う)の躍動感が、新鮮な感じ。曲によってはスペイシーなものもあるけど、やはり新人類派か。既成曲も興味深い仕上がり。特に10曲目はパット・メセニー作。
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Gilad Hekselmanは、3枚目のリーダー作を新譜会で聴かせてもらって良いと思ったところからで、その次作、本作と立て続けに買ってます。
本作はリリース直後に買ってるので結構な値段でしたが、国内リリースも決まったようなので12月ですが、自分が購入した価格より安価に購入できるようになります。(ちぇっw)
Hearts Wide Open (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61059261.html)
This Just In (http:..... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
本作は各人のプレイが魅力的だし、アルバムとしての曲構成もよくて、最後までいい感じで楽しむことができました。
ヘクセルマンはアリ・ホーニグとの共演だとますます凄くなるので、近々リリースされる「Ari Hoenig / The Pauper and the Magician」でのプレイも楽しみです。
投稿: nary | 2016/01/22 19:30
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
やっぱりこの繊細な感じにして十分満足を与えてくれる演奏、いいですねえ。アリ・ホーニグの新譜にも参加しているんですね。気を付けてみておきます。
投稿: 工藤 | 2016/01/22 19:44
自blogでは、「選曲と曲順は一考の余地があるか。」とまるで逆のこと書いてまして、感じ方はやっぱり人によって違うなと思っている次第であります。
Gilad Hekselman参加の近作は、Jean-Michel Pilcも入る Petros Klampanis のリーダー作もあります。(入手済、未聴)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00V6VZ80O/
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2016/01/23 08:04
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
曲順とかは、人によっても好みがまちまちかもしれませんが、やっぱりいいアルバムなんだなあ、とお知り合いの人は皆思っているようで、よかったです。
参加作まではあまり手を広げられないかもですけど、余裕があったら聴いてみたいです。
投稿: 工藤 | 2016/01/23 08:08