Mette Henriette
ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。今回は3つのうち2つが複数枚のCDなので時間がかかりました。このアルバム、ECMにしては変わっていて、名前だけのアルバムタイトル、ジャケ写が本人の写真、しかもいきなり2枚組、ということで、大々的に売り出す予定なのでしょうか。1枚目がトリオ(サックス、ピアノ、チェロ)、2枚目がアンサンブルと、凝った作りになっているのですが、いかんせん、短い曲が多すぎる感じも。曲を聴くというよりは、断片を聴いている、という感じになってしまいます。どうせなら普通の長さの曲を多く聴きたいです。それでも、その配列の妙もあったりはしますけれども。ただ、2枚組はハードルが高いし、内容的にも聴く人を選ぶアルバムになってしまっているのかなあ、と思います。
Mette Henriette(Sax)(ECM 2460/61)(輸入盤) - Recorded 2013-2014. [CD1] Johan Lindvall(P), Katrine Schiott(Cello) - 1. So 2. .oOo. 3/ The Taboo 4. All Ears 5. But Careful 6. Beneath You 7. Once 8. We Were Go 9. 3-4-5 10. Hi Dive 11. A Void 12. The Lost One 13. In CIrcles 14. I Do 15. O [CD2] Henrik Norstebe(Tb), Eivind Lonning(Tp), Sara Ovinge(Vln), Karin Hellqvist(Vln), Odd Hennisdal(Vln), Bendik Bjornstad Foss(Viola), Ingvild Nesdal Sandnes(Cello), Katrine Schiott(Cello), Andreas Rokseth(Bandoneon), Johan Lindvall(P), Per Zanussi(B), Per Oddvar Johansen(Ds, Saw) - 1. Passe 2. Pearl Rafter 3. Velis Ever After 4. Unfold 5. Wildheart 6. Strangers By Midday 7. Late A La Carte 8. So It Is 9. ? 10. True 11. THis Will Pass Too 12. But We Did 13. I 14. Breathe 15. Off The Beat 16. Wind On Rocks 17. Bare Blacker Rum 18 & The Silver Fox 19. Behold 20. Better Unheard (Yet To Be Told)
(15/11/17)CD1の2、9、15曲目がJohan Lindvallの作曲で、他は全てMette Henrietteの作曲。1枚目がトリオで、2枚目がアンサンブル。曲の数が多いけれど、短めの曲が多い。1枚目は断片的な風景を垣間見せるような、叙情的な演奏が続きます。サックスとして技量で示すよりは、その作曲と叙情的で個性的な演奏に耳を澄ましているような感じ。実際、そんなに複雑なテクニックを使用しているようには思えないですけど、包み込むようなサックスが、割と印象的。時にゆったりしたフリーのような断片も。2枚目のアンサンブルの方がサウンドに変化があって、同じように温度感が低くてアップテンポの曲はなくても、ヴァリエーションに富んでます。時にアクセント的なフリーなど、いろいろな表情になって、才気あふれる感じも。
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今だからこそ、聴くことができる、アルバムだと思う。昨年10月に発売されたときから気になってはいたが、注文したのはつい先日。勿論、価格のことはあるのだけど、試聴しても注文に至らなかった、のも事実。だから、仕事が一段落して、そして忘れかけていた雪が降りはじ...... [続きを読む]
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やっと購入しました。とても気に入りました。
ただ仕事場で聴いてもピンとこなくて、ゆったりと自宅で相対して、すっとくるような感じでした。音の断片、が自分のなかでまとまっていく感じが気持ちよかった。
2枚目のドラム、もよかった。実は金沢で何回か来ていて、気に入っています。
投稿: ken | 2016/02/16 08:47
>kenさん
TBどうもありがとうございます。
このアルバム、こういうポートレイト的な写真で、しかも初ECMで2枚組と、ECMとしてはかなり力を入れているアルバムではないかなあ、と思います。ただ、自分の聴きこみが足りないのか、周りの人が絶賛しているような境地にはなりません。再度聴いてみようと思います。
投稿: 工藤 | 2016/02/16 12:56