Two/Chick Corea & Bela Fleck
チック・コリアとベラ・フレックのデュオは過去にも聴いたことがあるけれど、今回のライヴはかなり音数が多くてスゴいことになっています。もともとバンジョーという楽器、音が長く響かないので、その空間を埋め尽くすような速いパッセージの場面が多いです。それに呼応するかのように、饒舌なピアノとの応酬。聴いた感じ、2人のタイプって似ているんでしょうね。ものすごく息の合った場面ばかり聴かされているようで、ピアノとバンジョーのデュオっていう感じがしないのも、その2人の饒舌さゆえだと思うのですが。CD2枚組ではあるけれど、一気に聴かせてくれました。特殊な編成だけど、これは聴いてみてもいいと思います。
Two/Chick Corea(P) & Bela Fleck(Banjo)(Stretch)(輸入盤) - Released 2015. - 1. Senorita 2. Menagerie 3. Waltse For Abby 4. Joban Dna Nopia 5. The Climb 6. Mountain 7. Brazil 8. The Enchantment 9. Bugle Call Rag 10. Prelude En Berceuse 11. Children's Song No.6 12. Spectacle 13. Sunset Road 14. Armando's Rhumba(ライヴの間のMCもCD上は1曲の割り当てがありますが、ここでは省きました。)
(15/10/29)CD2枚組のデュオによるライヴ。チック・コリア作は5曲(1、4、8、11、14曲目)、ベラ・フレック作は6曲(2-3、5-6、12-13曲目)。他人の曲も3曲。これを聴くと、通常のバンジョーの奏法の概念を覆されてしまうほどの超絶技巧で、チックのカッチリしたピアノとバンジョーが、重なり合うようにピタッと寄り添って、やはりカチッとした演奏を聴かせてくれます。スパニッシュ風味とか、たまにカントリーの曲も超絶技巧です。デュオでも音は不足なく、むしろ多いくらいで、CD2枚分を一気に聴かせてしまうほどの演奏の集中力。ゆっくりの曲でも速いパッセージは入りますし、どちらかと言うとそれを聴いて聴衆が息を飲むという感じ。曲間のMCも完全収録しているようです。通常のジャズではないけど、これもいい。
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