You've Been Watching Me/Tim Berne's Snakeoil
ECM新譜聴き6日目。今日のアルバムはマンフレート・アイヒャーではなくてデヴィッド・トーンのプロデュースになっているため、ジャケ裏にはAn ECM Productionとしか書かれていません。この大きな音の出具合はECMの中心からはちょっと外れているかもしれませんけど、メカニカルなリズムとフレーズ、そしてかなりのフリーの具合で、いい塩梅に構築された部分が多いので、個人的には好きなサウンドです。ただ、あくまでもメロディアスとは対極のメカニカルな感じが延々続くので、やはり聴く人を選ぶんじゃないかなあ、とは思いますが。ハードな方面を聞いてみたい方向きではありますけれども...。
You've Been Watching Me/Tim Berne's Snakeoil(As)(ECM 2443)(輸入盤) - Recorded December 2014. Oscar Noriega(Cl, Bcl), Ryan Ferreira(G), Matt Mitchell(P, Electronics), Shes Smith(Ds, Vib, Per, Timpani) - 1. Lost In Ledding 2. Small World In A Small Town 3. Embraceable Me 4. Angles 5. You've Been Watching Me 6. Semi-Self Detached 7. False Impressions
(15/05/07)ECMでのグループ3作目で、全曲ティム・バーンの作曲。今回はギターも加わり5人組になっています。1曲目の冒頭から勢いよく音が出てきて、構築された部分とフリーの部分の区分が付かない、けっこう凝っている感じのフリーです。2曲目も定型的な音符に加えてメカニカルなメロディが行ったり来たり。タイトル曲の5曲目はアコースティック・ギターのソロの曲です。ECMとしてはけっこう賑やかな方かなとは思えますが、こういうサウンドも昔からあったので、そんなに不自然ではないです。リズムも割とはっきりしているところも多いし、緩急自在でもあるし、フリーの奔放さと緻密な構築感がバランスよく配されて、それでいてあくまでも硬派。変化に富んでいて飽きることはないと思います。ただ、少々聴く人を選ぶかも。
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