Now This/Gary Peacock Trio
ECMレーベルが立て続けに届くものだから、また順番を替えて聴いてみました。ECM登場はジョン・アバークロンビー作「39 Steps」に続いて2作目になりますが、マーク・コープランド(P)が参加しているので、非常に興味がありました。コープランドの’80年代日本制作のファースト、セカンドアルバムに、ゲイリー・ピーコックが参加しているので、このメンバーでのトリオもありかな、と思います。ECMでのトリオとなると他レーベルよりは自由度が高くなりますが、けっこういい感触で楽しむことができました。コープランドもそのうちECMからリーダー作を出すようになればいいなあ、と思いますが、こればかりは何とも予測しがたいところ。
Now This/Gary Peacock(B) Trio(ECM 2428)(輸入盤) - Recorded July 2014. Marc Copland(P), Joey Baron(Ds) - 1. Gaia 2. Shadows 3. This 4. And Now 5. Esprit De Muse 6. Moor 7. Noh Blues 8. Christa 9. Vignette 10. Gloria's Step 11. Requiem
(15/05/29)ゲイリー・ピーコック作が7曲(1-3、6、8-9、11曲目)、マーク・コープランド作が2曲(4、7曲目)、ジョーイ・バロン作が5曲目、スコット・ラファロ作が10曲目。ロマンチックなピアノのコープランドなので、いつもよりは自由(フリー)な展開があったとしても割とメランコリックに、抒情的に進んでいきます。6曲目の少しゆったりした中でのフレーズは見事かも。コープランドの曲でも鋭いところもあります。トリオとして強力な布陣ですが、多少枯れつつも、トンガった感じも出しているところがさすが。ピーコックは、年齢的にも衰えを感じさせず、いい感じの曲を書き、演奏をしています。作曲名はあるけれど、大部分が即興で成り立っている曲が多そう。そのバランスはなかなか。10曲目も何となくオリジナルのようです。
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