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2015/04/20

Coming Forth By Day/Cassandra Wilson

Cassacoming
カサンドラ・ウィルソンの新譜が出ました。今回はビリー・ホリディ特集ということで、彼女のダークなヴォーカルとけっこうマッチするんじゃないかな、と期待が大きすぎた感じもあって。思っていたサウンドとは違ってR&Bに振れたような、エコーのきつめにかかったサウンドはなじめませんでした。好きなヴォーカリストというと彼女を真っ先にいつもあげているのに、こういうこともたまにはあるんですね。アルバムの出来がどうこう言うよりも、私自身が聴き手として選ばれなかったんだ、という考えですけれども。だから、このアルバムを良い、という人もいるでしょうし。頭の中でこういうサウンドになるだろう、という先入観が良くなかったのかな。


Coming Forth By Day/Cassandra Wilson(Vo, G)(Ojah Media Group, LLC - Sony)(輸入盤) - Released 2015. Thomas Wylder(Ds, Per on), Martin Casey(B), Jon Cowherd(P, Key, Org), Kevin Breit(G, Banjo, Loops), Robby Marshall(Sax, Cl, Bcl, Fl, Melodica on 1-10, 12), Ming Vauz(G String Effects, Loops on 1, 10, 12), T Bone Burnett(Baritone G on 2, 4, 7), The Section Quartet: Eric Gorfain, Daphne Chen, Lauren Chipman, Richard Dodd(Strings on 3-5, 8, 10), Nick Zinner(G, Loops on 4, 8-10, 12), VDP Orchestra(on 4, 6), Paul Cantelon(Accordion), Eric Gorfain(Vln on 11), - 1. Don't Explain 2. Billie's Blues 3. Crazy He Calls Me 4. You Go To My Head 5. All Of Me 6. The Way You Look Tonight 7. Good Morning Heartache 8. What A Little Moonlight Can Do 9. These Foolish Things 10. Strange Fruit 11. L'll Be Seeing You 12. Last Song (For Lester)

(15/04/19)ビリー・ホリディ生誕100年の特集盤。カサンドラ・ウィルソンを含む共作が12曲目で、他はビリー・ホリディにちなむ曲。彼女のダークな雰囲気は出ているんだけど、エレキベースだし、曲によってエコーがかかりすぎで、音のバランスも家のオーディオのスピーカーよりはポータブル・オーディオやヘッドホンで聴いた方が合いそうなサウンド。1曲目も有名な曲だけど、R&Bに振れてしまって、原曲の良さが自分の思うところと違うなあ、と思う部分も。こういうグループサウンドだと思うと、けっこうイケるかもとは思うのですが、ビリー・ホリディのことを考えるとちょっと入り込めない自分がいるのも事実。ロックやR&Bにバックグラウンドを持っている人なら受け入れ幅は大きいかも。でも6、10-11曲目あたりは雰囲気あり。

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コメント

こちらからもTBさせていただきます。
本作はヴォーカルの録音からして違和感がありすぎで、これまでのカサンドラからすると問題作の匂いがプンプンするのですが、一般的にはむしろこういう演奏の方が受け入れられるのかもしれません。
いずれにしても好き嫌いがハッキリと分かれそうな作品でした。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

今回はジャズを超えて、ポップスとして録音された感じですね。やっぱりギターはマーヴィン・スーウェルの方が、とか考えてしまう私の方が異端なんだろうと思います。絶賛している人もいるアルバムなので、カサンドラはこうあってほしい、と個人的な思い込みが強かったのかもしれません。

工藤さん,こんにちは。TBありがとうございました。

私は工藤さんがおっしゃっているのはVan Dyke Parksのアレンジの曲に感じられるのかなぁなんて,想像しています。まぁ,合う,合わないはあって当然ですし,それはそれでいいのではないかと思います。私は好きでしたが(笑)。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

たぶん、ジャズを超えて売れるアルバムになるであろうことは聴いた感じで分かりますが、アレンジというかバンドサウンドが苦手なのと、音のエコーとかサウンドバランスとか、いちいち気になったのがまずかったでした。でもカサンドラは一番好きなヴォーカリストというのは変わらないので、今後も買い続けるだろうと思います。

910さま、私はこのエコー感たっぷりの深遠なる世界好きでした。
彼女は、ビリーホリディに敬意を表しながらも、
現在の自分の世界で勝負したかったのが、、この雰囲気だったんだろうとおもうんで、、
すごいなぁ、と、単純におもってしましいました。
でも、好き嫌いってありますよね。はっきり、言えることが大事だとおもいます♪

>Suzuckさん

TBどうもありがとうございます。

素晴らしい、という人が複数いる以上、自分の音楽的なバックグラウンドやらサウンドの感じ方など、どこか足りないところが、あるんだろうと思います。その良さを感じにくいところがクヤしいかな。またそこを補って、再チャレンジしてみたいと思います。

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Cassandra Wilson(Vo, G=10)Thomas Wydler(Ds, Per)Martyn Casey(B)Jon Cowherd(P, Rhodes)Kevin Breit(El-G, Ac-G, Banjo, Loops, Atmospheric Loops, Tape Loops, Guiter Chimes)Robby Marshall(Sax, Cl, B-Cl, Fl)Ming Vauz(G-Strings Effects, Guitar Loops)1,12, T Bone [続きを読む]

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