The Half-Finished Heaven/Sinikka Langeland
ECM新譜聴き2日目。この時期繁忙期なので、なかなかCDを聴く時間がとれません。ただもうすぐそれも終わりますが、今度は聴くCDがなかなか届きません、ということにもなりそうです(笑)。今回、Sinikka Langelandの4作目のECM作ということで、今作はヴォーカル曲が12曲中3曲と少なく、ジャズ畑やクラシック畑のメンバーを引き連れてきて、北欧を基調にしてゆるいボーダーレスな世界が展開している、という感じです。これも自ブログに民族音楽というようなジャンルがあればいいのですが、それだけでは収まりきらない感じでもあります。そういうところがECMらしいというか何というか。
The Half-Finished Heaven/Sinikka Langeland(Kantele, Vo)(ECM 2377)(輸入盤) - Recorded January 2013. Trygve Seim(Ts), Lars Anders Tomter(Viola), Markku Ounaskasi(Per) - 1. Hare Rune 2. The Light Streams In 3. The White Burden 4. The Half-Finished Heaven 5. The Woodcock's Flight 6. Caw Of The Crane 7. The Tree And The Sky 8. The Magical Bird 9. Hymn To The Fly 10. Animal Miniatures 11. The Blue Tit's Spring Song 12. Animal Moment
(15/02/25)全曲Sinikka Langelandの作曲で、2、4、7曲目にはヴォーカルで登場、歌詞がついています。Tomas Transtromerの詩で、北欧のフォークソングの要素と、ボーダーレスなジャズ、クラシック的なものへの接近も参加メンバーから見られ、ECM的にいい感じのサウンドに仕上がっています。1曲目のインストルメンタルも5拍子だし。3曲目はサックスがゆったりと吹いていて、メンバーとの相性もなかなか。タイトル曲の4曲目もゆったりとしていて、割と静かに進んで行きます。哀愁のメロディが奏でられていく6曲目、明るめのメロディとほのかな郷愁が見える7曲目。北欧の香りも高いですが、ヴォーカルの曲が少なめなので、他のジャンルとのボーダーレスな演奏も、見られます。10-12曲目はインプロヴィゼーション的。
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わたしは、初めて聴いたのですが、あまりに深い世界にびっくりしてししまいました。
彼女たちの意図する森の中に迷い込んだ感じで生命を感じます。
カンテレとヴィオラ、サックス、パーカッションの神秘的で静粛なサウンドが、森や大地にいる精霊と木霊しているようでした。
投稿: Suzuck | 2015/04/09 19:15
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
このアルバムは、ヴォーカル曲が少ないので、より他ジャンルとのボーダーレスな感じになっていると思います。もしこれをお気に入りの時は、彼女の他のアルバムも、ぜひ聞いてみてください。
投稿: 工藤 | 2015/04/09 20:48