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2015/01/18

Made In Chicago/Jack DeJohnette

2392
ECMレーベル新譜聴き3日目。久しぶりにECMからジャック・ディジョネットのリーダー作が出ましたが、これはシカゴでのライヴで、シカゴと言えばフリー系です。曲間の話も入っているのはECMとしては珍しいんじゃないでしょうか。また登場するメンバーも、権利関係のややこしい人もいるようで、このメンバーでよくアルバムができたなあ、という感じもします。フリー系でも叩くドラムスは、一定の店舗を刻む場面などはディジョネットの音と分かるフレーズですし、フリーの場面でもそれを感じることができることもあります。ただ、あくまでもフリーのアルバムなので、聴く人を選ぶだろうなあ、とは思いますが。


Made In Chicago/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2392)(輸入盤) - Recorded August 29, 2013. Henry Threadgill(As, Bfl), Roscoe Mitchell(Sopranino, Ss, As, Baroque Fl, B-Recorder), Muhal Richard Adams(P), Larry Gray(B, Cello) - 1. Chant 2. Jack 5 3. This 4. Museum Of Time 5. Leave Don't Go Away 6. Ten Minutes

(15/01/18)5人のインプロヴィゼーションが6曲目、ジャック・ディジョネット作が4曲目、Roscoe Mitchel作が1、3曲目、Muhal Richard Adams作が2曲目、Henry Threadgill作が5曲目。77分ものライヴで、最近のECMとしては珍しいメンバーでありフリーのサウンド。ミニマム的なフレーズが変奏的に繰り返される出だしから、フリーにソロが行きかってドラマチックな後、イケイケで展開する1曲目、ドラムスの静かな音から徐々に盛り上がったり静かになったりと緊張感のあるやり取りが続く2曲目、幽玄な感じもして静かなまま進む3曲目、牧歌的に流れる出だしからリズミカルでフリーにも入り込んでいく4曲目、テーマはあるけど自在に展開していきリズムも持続する5曲目、完全フリーで演奏してもこのメンバーだと違いがある6曲目。

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コメント

工藤さん,こんばんは。

重鎮による正調フリー・ジャズにはびっくりしました。老いてますます盛んとしか言えませんが,こういうかたちでライブ盤をリリースしたManfred Eicherも相応のリスペクトをしたということかなぁなんて思いました。これだけMCまで収録するって珍しいですよね。

ということで,TBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

考えてみればもうフリーの闘士たちも、けっこうな歳になっていたのですねえ。最近のアルバムからすると異色ですが、ECMの昔からの流れで行けば、こういうアルバムもあり得るなあ、と改めて思いました。

こちらからもTBさせていただきます。
70~80年代のECMはフリー系もけっこう多かったですが、そういう演奏が戻ってきたって感じでしたね。
ディジョネットを始めとしてメンバーには年齢的な衰えが感じられなくて、終始ワクワクしながら楽しめました。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

正統派フリーを最近のECMで見かけることはなかったですけど、これはまさに、ですね。高齢のメンバーが多いのにここまでの演奏をやるのはさすがだなあ、と思います。

そうECM盤を多く聴いているわけではないのでアレですが、拍手からMCまで入れてライブの
全貌を聴かせようという意図は、ちょっとECMとしては珍しいんじゃないかと思ってます。

これだけの重鎮を揃えての演奏なので、その全貌を伝えたかったという意図なんでしょうね。

で、そうECM盤を多く聴いてない自分にも、買わないと(聴かないと)いけないと感じさせるなにかを
持っているんだと思います。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

>oza。さん

TBどうもありがとうございます。っと、またTB入ってなかったので、お時間のある時に再トライしていただければ幸いです。

普通フリーの演奏だと賛否両論見かけるのですが、このアルバムに菅氏tれは、けっこういい評価が多いようです。やはりこれだけのメンバーにディジョネットという組み合わせだと、受けがいいのかな、と思わせます。

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