Hamburg '72/Keith Jarrett/Charlie Haden/Paul Motian
ECMから、また珍しくも過去の’72年の音源の登場です。しかも、キース・ジャレット、チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンのトリオのライヴ。このトリオで当時は演奏していて、この録音の前後からアメリカン・クァルテットに発展していったんじゃないかな、と思いますが、その当時の流れの演奏を聴いていたとしても、今回はECMのリミックスが入って、演奏自体は時系列的な流れに聴けるものではあると思いますが、その演奏のサウンドはまたちょっと熱さが減っていたようにも思われます。相変わらず混沌としている場面もありましたけど。貴重な未発表音源を発表してくれたなあ、と思います。
Hamburg '72/Keith Jarrett(P, Fl, Per, Ss)/Charlie Haden(B)/Paul Motian(Ds, Per)(ECM 2422)(輸入盤) - Recorded June 14, 1972. - 1. Rainbow 2. Everything That Lives Laments 3. Piece For Ornette 4. Take Me Back 5. Life, Dance 6. Song For Che
(14/12/13)1曲目がMargot Jarrett作曲、2-5曲目がKeith Jarrett作曲、6曲目がCharlie Haden作曲のライヴ。当時のトリオ編成ですが、リミックスがECMなので、混沌としたところはあるも全体的にややさっぱりした音にはなっています。これぞ3人の個性の音という感じでぶつかり合いながら進んでいく、ピアノのフレーズも鮮やかで速いパッセージも交えつつのドラマチックにまとまる1曲目、エキゾチックなフルートとベースの前半と抒情的なピアノとベースの後半の2曲目、フリー的で混沌としながらソプラノ・サックスでのトリオで突き進む3曲目、ピアノで出だしに少し哀愁がありつつも、8ビート的乗りの良さも見せる4曲目、3人の淡々とした語り合いがある小品の5曲目、有名な哀愁満点なメロディで15分もの演奏が続いていく6曲目。
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Keith Jarrettの発掘音源?のリリースです。
Keith Jarrettの発掘音源としては2012年にリリースされた1979年の音源が出ています。
これは2012年のベストの特別賞に挙げました。(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61673828.html)
Sleeper-Tokyo April 16 1979 ( http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61522706.html)
もしかしたらKeith J..... [続きを読む]
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工藤さん,こんにちは。
私はこの音源を聞いて,全くEicherもやってくれるよなぁなんて思っていました。クォリティが高過ぎます。Keithのソプラノとかどうなのよなんて身構えてしまうんですが,ここでの演奏を聴いていると,そういう自分の予断が馬鹿げたものに思えてしまいました。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2014/12/13 16:53
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
個人的には、アトランティック的なミックスにしたらどうだろう、とも思いましたけど、ECMてきリミックスでも全然問題はないです。これからも貴重な未発表演奏を出してきてほしいな、と思います。
投稿: 工藤 | 2014/12/13 17:17
最近のECMは、勢いがもの凄くあるんじゃないかと思っていますが、この盤もその勢いに乗ってのリリースかって感じですが、おそらく既出のレア音源のリリースのようで、今後もこういう音源のリリースを大いに期待したいところです。
工藤さんは、ECMの全部買いしているので、昨今のリリース頻度と量にかなり大変なことになっているんじゃないかと..
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2015/02/07 07:42
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
この音源みたいに未発表のものをどんどん出してくれるとうれしいんだけど、昨年は初CD化再発盤を含めて50枚以上出ました(笑)。さすがにお財布が厳しいです(笑)。ただ、キース関連はかなりあると思うので、期待して待っています。
投稿: 工藤 | 2015/02/07 07:59