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2014/10/10

Mythology/Matt Brewer

1373
Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。今日はMatt Brewerの初リーダー作です。自己の曲で自分の世界を発表するとなると、やはりメンバーがどうであれ、その個性が見えてきます。この人、もしかしてECMあたりからアルバムを発表したとしたらどうだったろうか、なんてことを考えさせるサウンドでした。アルバムコメントの方も幻想的とか上書的とか、短いコメントの中に複数回出してしまい、自分の語彙力のなさを嘆いていますが(笑)、まさにそんな感じ。作曲面では内向的な性格なんではないでしょうか。でも温度感が低いばかりではなくて、エモーショナルな雰囲気の場面もあったりします。少し好みが分かれるかもですね。


Mythology/Matt Brewer(B)(Criss Cross 1373)(輸入盤) - Recorded February 4, 2014. Mark Turner(Ts), Steve Lehman(As), Lage Lund(G), David Virelles(P), Marcus Gilmore(Ds) - 1. Abiquiu 2. Rose Hill 3. Fighting Windmills 4. Joya 5. Moorings 6. Free 7. Sun Symbol 8. Mythology

(14/10/09)6曲目以外はMatt Brewer作曲。現代ジャズですが、少し静かで情緒的な曲調も目立ちます。流れるような、やや賑やかでいながら幻想的な側面も強い、長いベースソロもある10分台の1曲目、その幻想的な側面を引き継ぎつつ、さらに奥深く入り込んでいく2曲目、サックス2本だけの絡みで入り、そこからメカニカルかつ情緒的な世界に入る3曲目、エモーショナルな部分と醒めた部分とが交錯するバラードの4曲目、じっくりとスタートしてエキゾチックなメロディも伴いながら進んでいく5曲目、オーネット・コールマン作らしい自由なサウンドを聴かせるもアップテンポの4ビートの6曲目、幻想的な情景は続き、温度感の低い盛り上がりのあるバラードの7曲目、ゆったりとはじまり、メカニカルに盛り上がるタイトル曲の8曲目。

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コメント

こちらからもTBさせていただきます。
本作はツインサックスがなかなかよかったです。でも似たような楽曲が続いているのは気になりました。できれば6曲目のようなアップテンポの曲がもう何曲か欲しかったです。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

自分も、ECMでこのアルバムを出したらどうなんだろう、と書いてますが、ちょっと内向的な曲が続いたのが気になりました。これはこれでいいとも思いますけど、Criss Crossレーベルとのマッチング的には、もう少し外向的でも、という感じもありました。

こんばんは。
このアルバム、だいぶ前に出ていたんですね。
私は入手に手間取ってしまいました。
初リーダー作でしたか。
曲想/サウンドが独特で私は物語性という括りで表現しました。
確かにこのサウンドはECMの方がマッチするかもしれませんね。
でもこう言っちゃうとリーダーには申し訳ないけれど、器量的にまだECM未満という感じがします。
悪くはないんですけれど、これだけのメンバーを集めたらもう少し何とかしてほしかったです。
トラバさせていただきます。

>いっきさん

TBどうもありがとうございます。

>でもこう言っちゃうとリーダーには申し訳ないけれど、器量的にまだECM未満という感じがします。

う~ん、そうですね。こういうのもありかなと思えるようにはなっているんですけど、確かに「ECM未満」と言われると、そうかもしれないと思ってしまうという...。

やっぱりもう少しガンガン行く曲があれば。次回作に期待したいです。

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» Matt Brewer / Mythology [Jazz & Drummer]
Matt Brewer(B)Mark Turner(Ts)Steve Lehman(As)Lage Lund(G)David Virelles(P)Marcus Gilmore(Ds)Rec. Fabruary 4, 2014(Criss Cross 1373)「Greg Osby/Channel Three(05年)」「Lage Lund Quartet/Romantic Latino For Ladies(06年)」「Gonzalo Rubalca ... [続きを読む]

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