Lathe Of Heaven/Mark Turner Quartet
CD聴きのブログとしては久しぶりの復活となります。まあ、実際に聴くのを復活したのは10日ほど前なんですが、個人的な事情で、一つのけじめとしてこの日を選びました。ただ8月はCD入荷数が少なかったものの、9月に入ってけっこう来るようになり、どんどん聴いていかなければ片付かないかもしれません。そしてECMレーベル新譜聴き1日目。とうとうマーク・ターナーのリーダー作もECMから出るようになったか、と、彼のサウンドでは当然でしたし、「Fly」というバンド名ですでに出しているので、流れとしては自然かと思います。相棒にアヴィシャイ・コーエン(Tp)が出てきているので、ECMっぽさを残しながら非凡なアルバムになったような気がします。
Lathe Of Heaven/Mark Turner(Ts) Quartet(ECM 2357)(輸入盤) - Recorded June 2013. Avishai Cohen(Tp), Joe Martin(B), Marcus Gilmore(Ds) - 1. Lathe Of Heaven 2. Year Of The Rabbit 3. Ethan's Line 4. The Edenist 5. Sonnet For Stivie 6. Brother Sister 2
(14/09/14)全曲マーク・ターナーの作曲。58分ほどの収録で6曲と、スタジオ録音にしては長めの曲が多い。この鉄壁のフロント2人ならば、何をやってもコワくないですが、ターナーの温度感の低いところは前面に出つつ、2人でたゆたうように進みながらも、ソロではけっこう吹きまくっている(2曲目など)の場面もあって、シリアスに進んでいきます。1曲目のタイトル曲はECMらしさも出ていますが、ある意味ECMでの自由さを象徴するようなアルバムかも。3曲目も自由度が高く、やはりたゆたいつつも速いパッセージがある曲。時にバラバラなようで不思議なまとまり感があります。4曲目を含め、テンポがどの曲も似ていますが、一連の流れとして聴けるか。ミステリアスな5曲目、素朴なテーマで混沌として来る6曲目とも、彼らしい展開。
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FLYでの演奏と、最近のStefano Bollani盤の印象が個人的に強いんでしょう。
でも、初リーダー作なんですね。ちょっと驚きです。
とはいえ、自blogでなんども書いてる通り、中堅プレイヤのリーダー作を積極的にリリースしている最近のECMの活動の一環とは言えそうです。彼の場合は、これきりではない気もしますが..
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大変でしたね。
一区切りついたところでの 新譜聴き再開ですね。
また、よろしくお願いいたします。
コーエンの新譜聴いてましたし、FLYも持っていて なるほど〜って、感じの1枚でした。
やっぱ、こういうの好きだわ。
ゆったりとダーク雰囲気で、ソロのシリアスでスリリングな感じは闇夜に月光で光るナイフのようでございました。
ありがとうございました。トラバしますね!
投稿: Suzuck | 2014/09/25 16:15
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
とりあえず連続4日分(今現在)仕込んであるので、これからトラバにコメントに、また復活しますです。
実はコーエンの新譜、今日聴きました。ターナーとの相性もばっちりだし、サウンドカラーが、やっぱり今の季節向けなのかな、とも思います。ゆったりだけど速いパッセージが、なかなか印象的でした。
投稿: 工藤 | 2014/09/25 17:20
こちらからもTBさせていただきます。
本作はターナーとコーエンの相性がなかなか良かったですね。
リズム隊の2人の頑張りもあって、ターナーのリーダー作としては久しぶりにいい感じの演奏が楽しめたのですが、似たような感じのダークな曲調ばかりが続くので、聴き終わった後には暗い気持ちになってしまいました。
投稿: nary | 2014/09/25 18:16
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
このメンバーでの演奏となると、けっこう批評をついてますが、この2人の演奏はけっこう良かったと私も思いました。
曲調は確かにゆったりめの曲ばかりでしたけど、その中でもバリバリと吹いている場面もあって、私としては飽きなかったです。
投稿: 工藤 | 2014/09/25 19:02
Mark TurnerとAishai Cohenが不思議な魅力を出していて、相性の良さというより化学反応的というか偶発的な産物と感じるのは、個人の勝手な思い込みです。
Mark TurnerのECMの初リーダー作だってのもちょっと驚きました。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2014/11/08 18:20
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
2管フロントでピアノレス、しかもECM的なゆったり度も含めて、アメーバ的に進んでいく感じが、まさに「化学反応的」なんでしょうね。自分的にはけっこう楽しめました。この分だと次回作もECMから、なんて期待をしてしまいます。
投稿: 工藤 | 2014/11/08 20:58
こんばんは。
ターナーのECM初リーダー作だったんですね。
ターナーらしいサウンドのアルバムだと思いました。
コーエンは確かにちょっと意外な組み合わせかもしれませんが、こういうサウンドにマッチする演奏ができるのは当然という気がします。
クールに燃える緊張感でなかなか良いアルバムだと思います。
TBさせていただきます。
投稿: いっき | 2015/01/10 18:54
>いっきさん
TBどうもありがとうございます。
マーク・ターナーの色に染めつつも、アヴィシャイ・コーエンも最近の彼のリーダー作ではトリオで、薄暗い色調のアルバムだったので、幅広い演奏ができるのかな、と思いました。このメンバーだと2管のピアノレスというのが、かなり向いているのだなあ、と感じました。けっこう好きなアルバムです。
投稿: 工藤 | 2015/01/10 20:24