Trios Live/Joshua Redman
つい先日はジョシュア・レッドマンの過去盤聴きをやっていましたが、これは新譜です。さすが、実力の分かりやすいピアノレスのサックス・トリオで十分に聴かせてしまう彼は、スゴいとしか言いようがないのですが。メロディ、アドリブ、リズム、間のもたせ方や崩し方、アウトの仕方その他含めて、安心して聴けます。最後のレッド・ツェッペリンの曲はファンサービスという感じもしないでもないですが、彼のフレーズ自体はやっぱり素晴らしいです。それを支えるバックのメンバーの仕事もいいですし。録音が’09年と’13年のものが同居していますが、気にならないで続けて聴かせてしまいます。あとはこのトリオ編成に対する好みの問題かな。
Trios Live/Joshua Redman(Ts, Ss)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded Octrober 2009(Track 1, 5-7) and February 2013(Track 2-4). Matt Penman(B on 1, 5-7), Reuben Rogers(B on 2-4), Glegory Hutchinson(Ds) - 1. Moritat (Mack The Knife) 2. Never Let Me Go 3. Soul Dance 4. Act Natural 5. Mantra #5 6. Trinkle, Tinkle 7. The Ocean
(14/07/05)2つの時期のライヴ。3-5曲目がジョシュア・レッドマンの作曲で、他はスタンダード(1-2曲目)やモンク作(6曲目)、ロック(7曲目)。ピアノレス・トリオの演奏は定評のある彼だけに、飽きさせず7曲を聴かせてくれます。ライヴなので、比較的聴きやすいかも。明るいノリの軽やかな演奏と思ったら題材だけで、自由になって重い演奏の場面もある1曲目、ゆったりとしたしっとりバラードでメロディを聴かせる2曲目、ソプラノ・サックスで哀愁のあるフレーズが次々と出て盛り上がる3曲目、リズミカルなやり取り、自由なやり取りが印象的な4曲目、ソプラノ・サックスで少しエキゾチックさも入って絡み合いつつ進む5曲目、モンクの曲を陽気にかつ自由に料理している6曲目、レッド・ツェッペリンの曲をファンクで料理する7曲目。
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Joshua Redman(Ts, Ss)
Matt Penman(B)1,5-7
Reuben Rogers(B)2-4
Gregory Hutchinson(Ds)
Rec. October 2009,Live at Blues Alley(Washington) 1,5-7 and February 2013, Live at Jazz Standard(NY)2-4
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こちらからもTBさせていただきます。
本作はライブ盤だけあって最高の演奏を楽しむことができました。
レッドマンは当然として、久しぶりに共演しているハッチンソンのプレイも実に素晴らしくて、サックストリオでこれだけカッコいい演奏をされてしまっては、もう何の文句もつけようがないです。
投稿: nary | 2014/07/06 21:57
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
そうなんですよね、これはライヴなんですよね。時期とベーシストの違う2つの時期の録音を、すんなり通して聴けるだけの、録音技術もさることながら、その演奏自体もけっこう素晴らしいと思いました。今のサックス・トリオなら、やはりジョシュアを推すかな。
投稿: 工藤 | 2014/07/06 23:11
これは良いライヴアルバムですよね。
ジョシュアの出来は良いし、ベース、ドラムもパワフルで楽しい演奏が満喫できました。
ジョシュアについては相変わらず色々な意見を聴きますが、このアルバムを聴いていると、最近はあまり考え過ぎず、吹っ切れた演奏していると思います。
トラバさせていただきます。
投稿: いっき | 2014/07/19 08:56
>いっきさん
TBどうもありがとうございます。
「Compass」は2ベース、2ドラムスの曲もあったりして問題作でしたが、ここではサックストリオで、ノリの良い曲は良いし、バラードも良いし、と安心して聴けました。
確かにジョシュアはいろいろ評判はありますね。でも、こういうサックス・トリオの演奏で実力を見せてくれていると思います。やっぱりさすがです。
投稿: 工藤 | 2014/07/19 09:45