Alana's Fantasy/Justin Robinson
Criss Crossレーベル新譜聴き4日目で一段落。ベーシストのドゥエイン・バーノが、’13年12月に急逝していた、というのを知りました。ここでは彼のラストレコーディングになってしまったそうです。今回出た4枚のCriss Cross新譜の中では、スタンダードやジャズメン・オリジナルも多く、一番オーソドックスなジャズに聴こえましたが、それでバーノに対するトリビュートになっていたんですね。ただ、そういう情報がなくてもフロントの2管はけっこう吹きまくっている場面もあるし、ピアニストもあまり知らない名前ながらけっこう幅広く、ピアノを聴かせてくれて、演奏的にもなるほど、と思わせてくれます。スペースの関係で既成曲の方はコメント書かなかったですけれども。
Alana's Fantasy/Justin Robinson(As)(Criss Cross 1371)(輸入盤) - Recorded November 4, 2013. Michael Rodriguez(Tp), Sullivan Fortner(P), Dwayne Burno(B), Willie Jones 3rd(Ds) - 1. Little Melonae 2. Eazy E 3. Alana's Fantasy 4. Jeremy Isaiah 4. When We Were One 6. Eronel 7. Libra 8. Answering Service 9. Just One Of Those Things 10. For Heaven's Sake
(14/06/25)サブタイトルに「A Tribute To Dwayne Burno」とあり、亡くなったDwayne Burnoのラストセッションとのこと。Justin Robinson作は3曲(2-4曲目)で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。割とオーソドックスな4ビート・ジャズのスタイルですが、ロビンソンとマイケル・ロドリゲスは場面によりけっこう吹きまくっていて、フレーズにエネルギーを感じさせます。ピアニストはバラードからジャズ、メカニカルっぽいフレーズまで、けっこう幅広く対応しています。今っぽい音使いのややアップテンポのハードバップで、浮遊感と勢いを感じさせる2曲目、ゆったりとしたバラードの少し内省的な出だしから中盤4ビートで盛り上がるタイトル曲の3曲目、少し意表をつくテーマのメロディと、メカニカルなアドリブの展開が興味深い4曲目。
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Justin Robinson(As)
Michael Rodriguez(Tp)
Sullivan Fortner(P)
Dwayne Burno(B)
Willie Jones III(Ds)
Rec. November 4, 2013, NY
(Criss Cross 1371)
ロイ・ハーグローヴのバンドで活躍していたジャスティン・ロビンソン(1968年生ま...... [続きを読む]
こちらからもTBさせていただきます。
本作はドウェイン・バーノが亡くなる1か月前のレコーディングだったんですね。
それを思うと感慨深いものがありますが、「Justin Robinson / In The Spur Of The Moment」でも一緒だったウィリー・ジョーンズIIIとのリズム隊としての相性もバッチリだし、フロントの二人のプレイもなかなかの聴きもので、ピアノのサリヴァン・フォートナーはイマイチな部分もあったのですが、終始いい感じで楽しむことができました。
投稿: nary | 2014/07/18 21:01
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
確かにドウェイン・バーノの追悼盤だったですね。でも、それを抜きにしても、割とオーソドックスながら内容的には良かったです。これを聴くともう1枚のリーダー作も何となく気になってきました。
投稿: 工藤 | 2014/07/18 21:56