El Valle De La Infancia/Dino Saluzzi Group
ECMレーベル新譜聴き3日目。手元の残り5枚はNew Seriesになりますので、また複数枚ずつの紹介になるのかな。今回のディノ・サルーシのアルバム、ブエノスアイレスでの録音で、マンフレート・アイヒャーのプロデュースが入ってないところをみると、現地で録音したものを送って発売OKになった、と想像させますけど、やはり彼のアルバムもECMにはなくてはならないものになっています。まあ、ジャンル分けすると、ジャズとするには無理があって、民族音楽に近いものにはなるでしょうけれど。それでも音楽として心にしみてくるものがあればいいんじゃないか、とは思いますが。
El Valle De La Infancia/Dino Saluzzi(Bandneon) Group(ECM 2370)(輸入盤) - Recorded March - May 2013. Jose Maria Saluzzi(G), Nicolas "Colacho" Brizuela(G), Felix "Cuchara" Saluzzi(Ts, Cl), Matias Saluzzi(B), Quintino Cinalli(Ds, Per) - 1. Sombras 2. La Polvarera 3-5. Pueblo 6. A Mi Padre Y A Mi Hijo 7. Churqui 8-9. Urkupina 10-14. La Fiesta Popular 15-16. Tiempos Primeros
(14/05/08)3-5、15曲目を除きディノ・サルーシ作曲。主に彼のファミリーでの演奏で、インプロヴィゼーション的なものもありますけれど、ジャズ色はなく、やはり今の洗練された現地の民族音楽という感じ。乾いてなぜか白っぽいイメージのサウンドが時に静かに、たまにダイナミックに響き渡ります。静かな場面が多く、そこがECMらしいと言えばらしいかも。メロディアスなんだけどどこか懐かしい響きがあって、その素朴な音の連なりも心にささってきます。その切なくせまって来る哀愁は、まさにブエノスアイレスで録音された意義があろうかと。味わいのある音楽です。10分台の6曲目は前半エレキベースも使ったサンバ的なサウンドで、ちょっと冷めながら賑やか、かつ静かな部分もあってドラマチック。組曲は小品の集まりが多い。
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