Makrofauna/Vilde Sandve Alnaes & Inga Margrete Aas
ECMレーベル新譜聴き4日目にして一段落。実は通販にはもう次の3枚が入荷しているんですけど、いっしょの注文の関係で今月末ごろの到着となります。今回の4枚のうち、いちばんハードだったのが、ポール・ブレイを超えて、このノルウェーの2人の若い女性作だったことに。何たって、非イディオム系のフリーがメインで、ECMらしくゆったりした曲が多めだけれど、これは聴く人を選ぶ、というよりは、最後まで音楽として聴ける割合がどれだけいるかって書くと感じが分かると思います。自分はこっち方面も好きではあるのでいいのですが。ただ欧州にはこういう音楽も受け入れられる土壌はあるのだろうなあ、と思います。
Makrofauna/Vilde Sandve Alnaes(Vln) & Inga Margrete Aas(B)(ECM 2371)(輸入盤) - Recorded June 2012. - 1. Under Bakken 2. Sarand 3. Makrofauna 4. Arringer I 5. Rotter 6. I Traer 7. Loss 8. Arringer II 9. Roys 10. Jordslag 11. Arringer III
(14/04/13)全曲2人でのフリー・インプロヴィゼーション。2人はノルウェー出身とのこと。ゆったりしつつも、1曲目はベースのアルコの中、ヴァイオリンは指で音階でないところをはじいたり、これも非イディオム系のフリーに近いと思います。写真を見ると2人とも若そうだけど、やっていることはかなり硬派な感じ。その後、ベースはピチカートの曲もあるけれど、メロディに近づかないフレーズを弾きつつ、ヴァイオリンは弦を擦ったりする音の連続だったり、悲鳴のような音が続いたり、実験的な要素は強いです。もちろん普通にヴァイオリンを弾く場面はあるけれど、やはり非メロディ的だったり持続音的な表現が中心。時に楽器を叩く音もパーカッション的に響いてきます。7曲目がいちばん普通に聴こえたり。やはり聴く人を選ぶと思います。
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