Gershwin: Rhapsody In Blue/Uri Caine
ここのところしばらく追いかけていなかったWinter&Winterレーベルなんですが、紙で作った豪華なパッケージが魅力のひとつでした。それが数年前より、CDを入れるところが紙からプラスチックの普通のトレイになり、久しぶりに買ったと思ったら、昨年発売のこれを入手したらただのデジパックになっていたのでした。まあ、数年前よりあまりこのレーベル、追いかけなくなって、最近はユリ・ケインだけを思い出したように買っているのでやむを得ないのですが。でも、ここでの彼のアレンジとピアノ、ジャズとしてけっこう良かったように思います。ガーシュインが好きな方はぜひ、と言いたいところですが、ちょっとクセもあります。
Gershwin: Rhapsody In Blue/Uri Caine(P)(Winter & Winter 910205-2)(輸入盤) - Recorded December 2012. Ralph Alessi(Tp), Joyce Hammann(Vln), Jim Black(Ds), Mark Helias(B), Theo Bleckmann(Vo), Chris Speed(Cl, Ts), Barbara Walker(Vo) - 1. Rhapsody In Blue 2. But Not For Me 3. Let's Call The Whole Thing Off 4. I Got Rhythn 5. I've Got A Crush On You 6. They Can't Take That Away From Me 7. Slap That Bass 8. Love Is Here To Stay 9. How Long Has This Been Going On
(14/04/09)ガーシュイン集。特にタイトル曲の1曲目が22分台で圧巻ですが、クラッシックのジャズ寄りの音楽ではなく、ほとんどジャズサイドからの演奏をしているのがミソ。しかも、構成が緻密に練られていて、アドリブ一発だけではないのが凝っています。これはインストルメンタル。2曲目以降は2-6分台の曲が並んでいて、ヴォーカル入りが多い。けっこう気軽に楽しめる感じで、やはり全部がジャズ寄りの観点で演奏されています。スタイル的にはモダン以前のサウンドも入っているような気もしますが、ドラムスが妙に今っぽい曲も。その中でもやはりピアノはその構築力においても、アドリブにしても、見事だな、という印象。8曲目はインストルメンタルで、フリーっぽいサウンド。9曲目はソロ・ピアノでの演奏。何たって幅広い感じ。
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