Purple Sounds/Zach Brock
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。あと1枚が通販にも入荷せず、値段が高くても在庫ありのところに注文替えをしようかどうか思案中です。ただ、他のブログ等で紹介はもうされているので、自分は値段重視で行こうかな、とも思います。今回のZach Brockのリーダー作は、フロントがヴァイオリンとギターで、自由度がかなり高いけど、うまくいかないと、ちょっと、というところで、ギターにLage Lundを迎えて、バッチリとそのサウンド空間を適度な濃さで乗り切ってくれました。多少現代ジャズ的かなとも思う曲はありますけど、聴きやすい曲も多いので、その微妙なバランスのクァルテットを聴いてみてもいいのでは、と思います。
Purple Sounds/Zach Brock(Vln, Baritone Vln on 7)(Criss Cross 1366)(輸入盤) - Recorded November 3, 2013. Lage Lund(G), Matt Penman(B), Obed Calvaire(Ds) - 1. Purple Sounds 2. Nuages 3. Twenty Small Cigars 4. Little Willie Leaps 5. Quo Vadis 6. Folkloric 7. Brooklyn Ballad 8. After You've Gone
(14/03/29)Zach Brockの作曲が6-7曲目で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード、ロックなど。ピアノレスのクァルテットなので、けっこう自由な空間があります。1曲目のタイトル曲は割とオーソドックスなサウンドだけど、2曲目は変拍子の引っ掛かりのあるビートで、現代的なサウンド。Lage Lundのバッキングにまわった時の演奏もなかなか。フランク・ザッパの曲で、しっとりとしたバラードになっている3曲目、茶ールー・パーカー作の目まぐるしいメロディとメロディアスなアドリブのアップテンポの4拍子の4曲目、哀愁のあるメロディが印象に残るやや8ビート的な5曲目、ソフトでも現代を感じさせるサウンドの6曲目、やはり静かなバラードで繊細なメロディを奏でる7曲目、変拍子系で淡いメロディと盛り上がりが印象的な8曲目。
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Zach Brock(Vln, Baritone-Vln)
Lage Lund(G)
Matt Penman(B)
Obed Calvaire(Ds)
Rec. November 5, 2013, NY
(Criss Cross 1366)
前作「Zach Brock / Almost Never Was(12年、別頁あり)」がなかなかよかったザック・ブロックだが、本...... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
本作はブロックとルンドの非常に調和の取れたプレイと、演奏に活力を与えているカルヴェールのドラミングが素晴らしかったです。
前作でもそうでしたが、ブロックはコンテンポラリーな演奏だけではなく、伝統的な4ビートもきちんと消化吸収している姿勢自体に好感が持てます。
それでいながらジミヘンやザッパといったロック曲を積極的に取り上げている部分もまたいいのですね。
ジャズ・バイオリニストは貴重な存在なので、昔のジャン=リュック・ポンティのように変に売れ線に走ることなく、このままの路線でずっといって欲しいと思ってます。
投稿: nary | 2014/03/30 18:20
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
フロントがヴァイオリンとギターでも、上手い人がやると空間を活かしつつ、けっこう満足感の高い演奏ができるものだと感心しました。って言っても、このメンバーじゃ、全然心配しなくてもいいのでは、という声が聞えてきそうですが(笑)。いい演奏を聴かせてくれました。
投稿: 工藤 | 2014/03/30 20:02