Dance Without Answer/Norma Winstone
忙しかったり、時間はあっても仕事の段取りを考えていたり、寝ていたり(笑)で、更新間隔があいていますが、またボチボチやっていこうと思います。その間にECMがまた到着したので、順番を変えてそのアルバムから。ノーマ・ウィンストンは以前からECMで活躍しているヴォーカリストですが、同じメンバーでは3作目(以前はECM 2028, 2158)。その前は彼女の名前(ECM1337)だったりAzimuth名義(ECM1099, 1130, 1163(この3枚は後に1546-48として再発), 1298, 1538)だったりと何枚も出ています。彼女名義のは最初の1枚がメンバーは違えど楽器編成は似てますね。他に少々サイドとしての参加も。まあ、既成曲のポップスをやっても、彼女のサウンドのペースになってしまいます。それこそが存在意義かもしれませんけど。
Dance Without Answer/Norma Winstone(Voice)(ECM 2333)(輸入盤) - Recorded December 2012. Klaus Gesing(Bcl, Ss), Glauco Venier(P) - 1. Dance Without Water 2. Cucurrecucu Paloma 3. High Places 4. Gust Da Essi Viva 5. A Tor A Tor 6. Live To Tell 7. It Might Be You 8. Time Of No Replu 9. San Diego Serenade 10. A Breath Away 11. Be'in Green 12. Slow Fox 13. Everybody's Talkin'
(14/02/22)同じメンバーでは3作目。ノーマ・ウィンストンの詞にKlaus Gesingの曲が1、3、12曲目にあったり、他にも彼女の作詞が2、10曲目にもあり、トラディショナルの詩の5曲目、マドンナの曲の6曲目、デイヴ・グルーシン作曲の7曲目、ニック・ドレイク作の8曲目、トム・ウェイツ作の9曲目など、ロック・ポップス方面の曲も目立ちます。ただ、それらの曲も、この変則編成で淡々と歌っていくので、ちょっと聴いた限りでは、オリジナルの曲が連なっているような雰囲気もあります。以前のアルバムにも違うところから曲を持ってきたこともありましたが。どういう曲を持ってきてもサウンドはジャケットのような雪景色を連想させるように、温度感は低めに感じます。淡々としたヴォイスと演奏が、彼女たちには似合っていると思います。
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工藤さん,こんばんは。
これもいいですねぇ。最近のECMはどれを聞いてもはずれがありません。絶好調ですね。選曲は全くECMらしくないものも含んでいるのに,完全にECMカラーに染まっているのが凄いことです。さすがEicher...。
ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2014/02/25 23:45
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
前のアルバムでも既成曲が出てましたけど、それをあたかもオリジナルのようなサウンドで仕上げているのは、やっぱりECMマジックですかねえ。地味かもしれないですけれども、個人的には面白いアルバムです。
投稿: 工藤 | 2014/02/26 07:42
910さま、、こんにちは!
このアルバムが、新録だとこちらと閣下のブログで知って、あわてて注文し直したわたしです。
とても、すばらしい作品で、ノーマの健在ぶりにびっくり。
選曲もびっくりで、、どうなるんだろう、、って、おもってましたが、見事にノーマサウンドになってましたね。
新潟は、春とおもったら、雪がふったり、、なんだか、洋服選びがめんどくさいです。
なごり雪くらいの緩い雪景色が似合いますね。
投稿: Suzuck | 2014/03/08 13:22
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
このアルバム、けっこうマイペースな感じを受けましたが、既成曲の原曲を知っていると、もっと面白いんじゃないかと思いました。そのまま聴いても楽しめるとは思いますけど。
こちらは花粉が本格的になり、ちょっと困ったことになってます(笑)。
投稿: 工藤 | 2014/03/08 17:41