Keith Jarrett/Ritual, Dennis Russell Davies
ECMの初CD化アルバム聴き2日目。今日紹介するのはキース・ジャレットが作曲したピアノ・アルバムで演奏はしていません。と言いつつ、音を聴いていると当時のキースのいつものソロでの音のようにも聴こえ、記譜されているとはいえ、ジャズの位置付けにするか、クラシックの位置付けにするか考えてしまいました。しかも、デニス・ラッセル・デイヴィスで検索すると、指揮者の方が圧倒的に有名で、検索して、「ピアノも得意とする」とあったのでホッとしましたが、こういう点でも異色なんですね。そういう位置付けの難しさもあって今までCD化されてなかったのかなとも思いますが、私個人的にはやっぱりキースの音のイメージにけっこう近いような気がします。
Keith Jarrett/Ritual, Dennis Russell Davies(P)(ECM 1112)(輸入盤) - Recorded June 1977. - 1. Ritual 2. Ritual
(14/01/28)キース・ジャレット作曲で、デニス・ラッセル・デイヴィスがピアノという、ちょっと変わったソロ・ピアノのアルバムです。本職はアメリカの指揮者だけど、ピアノも得意だとのこと。収録時間も32分台と短め。クラシックや現代音楽というよりは、キースの即興演奏をそのまま楽譜にしたような趣きがあります。サウンドの中にあるのは、キースの情念だったり、カラーだったりするのですが、それを他のピアニストが表現できているような気がします。厳密に分析すると明らかに違う面があるかも知れないのですが、ちょっと聴きには、「あの」キースの世界の表現。楽譜に記すまでに、何らかの変化があっていいものだけど、そのまま人だけを移し替えたようなサウンドは、おそらくキースのソロ・ピアノのファンにも受け入れられるのでは。
(注)キースは作曲のみで、演奏はしていません。
« Seven Songs For Quartet And Chamber Orchestra/Gary Burton | トップページ | Contrasts/Sam Rivers »
「音楽」カテゴリの記事
- 1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります(2023.01.24)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Pier Paolo Pasolini/Land Der Arbeit/Christian Reiner(2022.12.10)
- Tonu Korvits/Robert Schumann/Edvard Grieg/Duo Gazzana(2022.11.27)
- The Recordings/Meredith Monk(2022.11.28)
- Affirmation/Arild Andersen Group(2022.11.19)
- Once Around The Room - A Tribute To Paul Motian/Jakob Bro/Joe Lovano(2022.11.18)
「クラシック・現代音楽」カテゴリの記事
- Tonu Korvits/Robert Schumann/Edvard Grieg/Duo Gazzana(2022.11.27)
- The Recordings/Meredith Monk(2022.11.28)
- Evgueni Galperine/Theory Of Becoming(2022.10.27)
- Valentin Silvestrov/Maidan/Kyiv Chamber Choir/Mykola Hobdych(2022.10.19)
- Wolfgang Amadeus Mozart/The Piano Sonatas/Robert Levin(2022.10.04)
「ECM1101-1150番」カテゴリの記事
- Dawn/Double Image(2019.10.24)
- Path/Tom Van Der Geld/Bill Connors/Roger Jannotta(2019.10.23)
- The Touchstone/Azimuth(2019.10.22)
- Green Shading Into Blue/Arild Andersen Quartet(2019.10.20)
- Non-Fiction/Steve Kuhn(2019.10.19)
« Seven Songs For Quartet And Chamber Orchestra/Gary Burton | トップページ | Contrasts/Sam Rivers »
コメント