Vaguement Godard/ステファン・オリヴァ ピアノ・ソロ
澤野工房の全部買いをやめて3年以上が経過しましたけど、Atelier Sawano以外は、マニアックなものが多いので、本店の直販以外のものはなるべく買うようにしています。このIllusionsのものも、ステファン・オリヴァのピアノ・ソロ作品は澤野で出るのは3作目かな? 通常の澤野盤と違って、聴く人を選ぶとは思いますけど、こういう硬質なピアノ、ある意味ECMと似たような面もあって、そっち方面が好きな人にはいいんじゃないかな、と思います。発売直後なのに澤野の直販はもう品切れだったのですが、大手通販では在庫がありだったので、助かりました。惜しいのは私にこのあたりの映画の知識がほとんどないことかな。あるともっと面白く聴けたかも。
Vaguement Godard/ステファン・オリヴァ(P) ピアノ・ソロ(ILL313006)(澤野工房)
Vaguement Godard/Stephan Oliva(P) Piano Solo(Illusions Ill313006) - Recorded February 22, 2013. - 1. Vivre Sa Vie 2. Partir En Vitesse - La Mort Bleue 3. Sortir D'un Mauvais Reve - Ferdinand 4. A Bout De Souffle 5. Portrait D'anna Karina - Chanson D'angena - Bande A Part - Angela, Strasbourg Saint-Denis 6. Blues Chez Le Bougnat 7. Valse Triste 8. The Sea - XII 9. Ouverture/Camille 10. Elle Hesite! 11. La Torture C'est Monotone Et Triste - Agnus Dei 12. Sauve Qui Peut (La Vie) 13. Est-Ce Que Vous M'aimez?
ゴダールの映画曲集。2曲目前半、3曲目前半、10曲目、11曲目前半がステファン・オリヴァ作曲。ミッシェル・ルグラン作(1、5-6曲目)、マーシャル・ソラ―ル作(4曲目)、ケティル・ビヨルンスタ作(8曲目)など、有名どころを含めいろいろな作曲家の作品が入っていますが、おおむね思索的で内省的、静かなピアノが多いです。時にある程度の盛り上がりをすることがありますが、あまり素直ではない雰囲気。まさに現代のフランスのジャズ・ピアニストという感じで、狭義のジャズ的なノリはなくて、淡々と進んで聴かせるようなサウンド。ライナーによれば、ヌーヴェルヴァーグ期の作品が多いとのことで、今回の録音にもその雰囲気が醸し出されているような気はします。硬質で静かな場面の多いピアノは聴く人を選ぶ気はします。(13年11月22日発売)
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映画音楽というよりか映画監督に対してトリヴュートするアルバムを作って3作目、今回はジャン・リュック・ゴダールでこれは困ったような、うれしいようなそんな感...... [続きを読む]
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910さん,こんにちはmonakaです。
このアルバム、オリヴァとしては映画を題材にした3作目だそうで、確かに題材を知ったっているとよいのかもしれません。
フランス映画の誇りみたいなゴダールですからオリヴァは研ぎ澄まされた対応をしていると思います。
少し映画を知っているのできっと貴殿よりか少し楽しさが上回ったと思います。
TBさせていただきます。
投稿: monaka | 2013/12/04 21:18
>monakaさん
TBどうもありがとうございます。
映画音楽の場合、やはり映画を知っていた方がより楽しめるなあ、と思います。特にゴダールの場合は、クセのある映画が多いとのことなので。
でも、このピアノのいかにもフランス人らしい演奏は気に入りましたです。
投稿: 工藤 | 2013/12/04 21:44