Lua Ya/Yeahwon Shin
ECM新譜聴き3日目で一段落。韓国のヴォーカリストのECMデビュー作。似たようなタイプのヴォーカリストとしてスザンヌ・アビュールを思い浮かべてみていただくといいかと思います。一部熱唱もあるものの、基本的には割と小さな声(の感じで)素直に歌っています。ECMにしては冷たくなくて温かみのあるサウンド。しかも伴奏楽器もゆったりとしています。アルバムの感想的にはなるべく均一になるように心がけていますが、アーロン・パークスの参加はあるものの、ピアノはゆったり弾いているわけだし、やはりちょっと小品感はあるかなあ、とも思います。韓国でもうすぐECMのイベントがあるのと関係あるのかどうか。
Lua Ya/Yeahwon Shin(Voice)(ECM 2337)(輸入盤) - Recorded May 2012. Aaron Parks(P), Rob Curto(Accordion) - 1. Lullaby 2. Moving Cloulds 3. Island Child 4. Mysteries 5. The Moonwatcher And The Child 6. The Orchard Road 7. Remembrance 8. Beads Of Rain 9. A Morning Song 10. Travel Blue 11. Beads Of Rain, Var. 12. The Orchaed Road, Var. 13. Sunrise
(13/08/25)メンバーでの合作が1、4、9-10、13曲目で、他は韓国人の作詞作曲によるもの。40分で13曲とコンパクトで、ヴォーカルも、ジャズではないストレートで素直な、やや高めのヴォイスで、曲も素直な演奏になっています。なぜECMで、という疑問もありますけど、こういうヴォイスはECMでは他のヴォーカリストでも複数あったので、その傾向で選んだのかもしれません。伴奏もヴォーカルに合わせた素直で音数の少なめなものになっています。ヴォーカリストは「すべての地域の母と子供に捧げる」と曲目の最後に書いてあるので、あえて穏やかな、音数の少ない落ち着いたメロディを、母子に聴かせたいという目的があったのかも。アーロン・パークスは、力を抜いた優しい演奏に終始しています。曲のぬくもりがいいかも。
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こんばんは〜♪
アーロンパークスはいよいよリーダー作、、しかも、ソロピアノですね。
このアルバムも結局はアーロンパークス繋がりで購入したのですが、、
夏の終わりにぼんやり聴くのによかったですよ。
なんだか、幼い頃の想い出に浸ってしまいました。
投稿: Suzuck | 2013/09/02 18:14
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
私もアーロン・パークスが気になってしまいました。が、ゆったりとした演奏になるも、別に新譜が用意されているので、そちらもどうなるのか楽しみにしています。
やっぱりこれは韓国でのECMの催し物にぶつけてきたのかな、と思いますが、このゆったり加減が割と良かったでした。
投稿: 工藤 | 2013/09/02 19:11