Azure/Gary Peacock/Marilyn Crispell
ちょっと順番を変えて、ECMが1枚あるので紹介します。ゲイリー・ピーコック、高齢なのであまり出てこなくなったと思っていても、これは2年ちょっと前の録音ですけど、まだまだ十分にフリー・インプロヴィゼーションを含め、表現力は劣ってないなあ、と思いました。マリリン・クリスぺルとのデュオのアルバムですが、きっちり作り込んである部分はきちっと表現し、フリー的なところは緊張感をもって応酬しているのが分かります。これは2人のプロデュースで、マンフレート・アイヒャーは録音時には関わっていないですけど、それでもECMまっただ中のデュオの演奏というのは、けっこう素晴らしいんじゃないか、と思ったりしてます。
Azure/Gary Peacock(B)/Marilyn Crispell(P)(ECM 2292)(輸入盤) - Recorded January and February 2011. - 1. Patterns 2. Googbye 3. Leapfrog 4. Bass Solo 5. Waltz After David M 6. Lullaby 7. The Lea 8. Blue 9. Piano Solo 10. Puppets 11. Azure
(13/06/29)2人のインプロヴィゼーションが3曲(3、8、11曲目)、マリリン・クリスぺル作が4曲(1-2、5、9曲目)、ゲイリー・ピーコック作が4曲(4、6-7、10曲目)。メロディらしさとインプロヴィゼーションらしさの境目があまりない感じです。興味は3曲の2人のインプロヴィゼーションの曲ですが、ごく自然に語り合っています。デュオが基本の編成だけど、ソロの曲も(4、9曲目)あり、それぞれ味があります。情景的なゆったりした曲が中心なのですが、1曲目だけはもっと過激でエネルギッシュなデュオのやり取りです。でも2、5-7曲目は割ときっちりと作られた美しい空間的なバラード。曲により、動と静の独特な緊張感で、あるいはゆったりとした情感で、2人のやり取りは続いていきます。10曲目はベースのアルコ奏法が印象的。
« Guided Tour/The New Gary Burton Quartet | トップページ | People Music/Christian McBride & Inside Straight »
「音楽」カテゴリの記事
- Thunder/Stephan Micus(2023.02.04)
- A Short Diary/Sebastian Rochford(2023.02.03)
- J.S. Bach/Andras Schiff/Clavicord(2023.02.02)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Thunder/Stephan Micus(2023.02.04)
- A Short Diary/Sebastian Rochford(2023.02.03)
- J.S. Bach/Andras Schiff/Clavicord(2023.02.02)
- Pier Paolo Pasolini/Land Der Arbeit/Christian Reiner(2022.12.10)
「ジャズ」カテゴリの記事
- Thunder/Stephan Micus(2023.02.04)
- A Short Diary/Sebastian Rochford(2023.02.03)
- My Palette/外山安樹子(2023.02.01)
「ECM2251-2300番」カテゴリの記事
- Rolf Lislevand/La Mascarade(2016.06.07)
- Sofia Gubaidulina/Canticle Of The Sun(2012.03.06)
- Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Clavier/Andras Schiff(2012.09.16)
- John Cage/As It Is(2012.09.20)
- Canto Oscuro/Anna Gourari(2012.11.11)
« Guided Tour/The New Gary Burton Quartet | トップページ | People Music/Christian McBride & Inside Straight »
コメント