Iva Bittova
ECMレーベル新譜聴き2日目。今日のアルバムは東欧の民族音楽の影響を受けた自作曲ですが、New SeriesではなくてECMというだけで、いちおうジャズの範疇に入れてしまいます。このレーベル、最近はますますボーダーレスになってきているので、ジャンル分けは難しいです。民族音楽と言っても伝承音楽ではないほぼ自作の場合はどこに属すのか、考えるときりがないですし。ボーカルで高い音のつんざきはメレディス・モンクを連想させたりはしますけど、バックグラウンドが違うので、単純には比較できないところ。あと、ECMからの初リーダー作といっても、最近はほとんどの場合、他レーベルでリーダー作がいくつも出ている人が多いですね。
Iva Bittova(Vln, Voice, Kalimba)(ECM 2275)(輸入盤) - Recorded February 2012. - 1. Fragments 1 2. Fragments 2 3. Fragments 3 4. Fragments 4 5. Fragments 5 6. Fragments 6 7. Fragments 7 8. Fragments 8 9. Fragments 9 10. Fragments 10 11. Fragments 11 12. Fragments 12
(13/04/05)旧チェコ・スロヴァキア、元モラヴィア出身のIva Bittovaは、東欧でのジプシー・ミュージックの推進者とのことで、ここでのほとんどが彼女の作曲。6曲目のみ元歌あり。ECMでは初リーダー作(ECM New Series 1985には参加)ですが、他では多くのアルバムを残しています。多重録音なのか、ヴァイオリンを弾きながら歌う場面もあり、その歌い方は東欧っぽくてエキゾチックな民族音楽の香りがします。時につんざくような高い声は、けっこう印象に残ります。歌詞のある曲もあり、タイトルの「Fragments」が、即興の要素が強いのか、それとも計算されて作られている曲なのかは不明。だけど、原初的なエネルギーのようなものを彼女のヴォイスから感じ、反面構築されているような曲ごとの幅を感じます。少し聴く人を選ぶかも。
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