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2013/03/12

Wislawa/Tomasz Stanko New York Quartet

2304
ECMの新譜が2枚届いていて、その1日目。と言いつつこのアルバム、2月上旬には入荷していたのですが、一緒に注文したアルバムが2月末近いものもあって、入手したのが遅れてしまいました。トーマス・スタンコのニューヨーク・クァルテットということで、こういうメンバーの録音も珍しいなあと思ったのですが、ECMのカラーを活かしつつのニューヨークらしい、ちょっとトンガッた録音、とでもいうのでしょうか。ただ、長めの曲も多く、あえてCD2枚組にするよりは1枚にまとめて、という選択肢もあったのではないかなあ、とも思います。そのあたりはそれぞれ聴いた方の感想で、ということになるのでしょうけれども。個人的には好きなサウンドです。


Wislawa/Tomasz Stanko(Tp) New York Quartet(ECM 2304/05)(輸入盤) - Recorded June 2012. David Virelles(P), Thomas Morgan(B), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Wislawa 2. Assassins 3. Metafizyka 4. Dernier Cri 5. Mikrokosmos 6. Song For H 7. Oni 8. April Story 9. Tutaj - Here 10. Faces 11. A Shaggy Vandal 12. Wislawa, Var.

(13/03/12)CD2枚組。全曲トーマス・スタンコ作曲。米国人でサイドを固めているアルバムは彼としては珍しい。フリーに振れている感じはするも、タイトル曲の1曲目は出てくる音は叙情的なヨーロッパの雰囲気。ただ、2曲目のようにアップテンポの4ビートで入ってECMにしては暴れまくっている曲もあり、このあたりがニューヨークだな、と思わせます。静かに入ったと思うと時おり盛り上がる3曲目。他にも静かな曲は多めだけれど、サウンドの肌合いや緊張感などがアメリカ的と言えなくもない感じ。トランペットも時おりフリーキーになります。5-6曲目のフリー的なサウンドの上を舞うトランペットが心地良い。適度に緊張感と時にノリのある7曲目、哀愁とフリーの感覚、スリルが混ざる10-11曲目、再び叙情的に幕を閉じる12曲目。

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コメント

こんばんは。
私はこれが結構気に入りました。
スタンコ自身はこれまでの路線を踏襲していて確立されたサウンドなので良しとしまして、共演の3人の演奏についつい耳がいってしまいました。
ヴィレージェス、モーガン、クリーヴァーが適度な緊張感を持って、スタンコに一歩も引けを取らない好演をしているように思いました。
なかなかアートなジャズはECMならではですよね。
トラバさせていただきます。

>いっきさん

TBどうもありがとうございます。

今までのバックをガラリと替えて、ニューヨーク・クァルテットにしたのが、リーダーはマイペースにしても、2枚組で起伏や緊張感が出て良かったんじゃないかと思いました。静かな場面が多いながらも、やはり硬派な感じがします。

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