Eye Of The Beholder/Tim Warfield
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。ちょっとバタバタしていて更新が遅れました。現代ジャズとひとくくりにしても、その表現はさまざまで、ここでは黒っぽくて、60年代のモーダルなサウンドを意識しつつ現代の要素を取り入れている感じです。この渋さはけっこうハマる人が出てくるかもしれません。反面、リズム的には分かりやすい5拍子の曲はあっても、比較的シンプルな4ビートだったり、ボッサのビートだったりすることが多いです。そしてフロントは時にバックに合わせて、時にかなり自由なフレーズを展開しています。メンバーもなかなかだし、一度聴いておいても損はないと思います。
Eye Of The Beholder/Tim Warfield(Ts, Ss)(Criss Cross 1355)(輸入盤) - Recorded October 9, 2012. Nicholas Payton(Tp), Cyrus Chestnut(P), Rodney Whitaker(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Blues For Mr. Bill 2. The Undaunted 3. Tide A Dish 1 4. I Remember You 5. The Backwards Step 6. Tide A Dish 2 7. Romona's Heart 8. Second Thoughts 9. Forever, One Day At A Time
(13/03/31)ティム・ワーフィールドの作曲は6曲(1-3、6-7、9曲目)で、他にスタンダード(4曲目)、ニコラス・ペイトン作(5曲目)、マルグリュー・ミラー作(8曲目)。モーダルな雰囲気の強い、フレーズがかなり自由な現代ジャズ。ビート的には比較的オーソドックス。短調のブルースなのに恐ろしくモーダルに攻める1曲目、アップテンポで自由にフレーズが展開する爆発的な2曲目、その場でのフリーな演奏を記録にしたと思われる3、6曲目、5拍子で不思議なアレンジを施したスタンダードの4曲目、静かな場面からアップテンポの4ビートまで起伏があってドラマチックな5曲目、珍しくしっとりとしたメロディアスなバラードの7曲目、ミドルテンポでいかにもモーダルなジャズの展開の8曲目、やや淡白な味でしっとり系のボッサの9曲目。
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