Mercurial Balm/Food/Thomas Stronen/Iain Ballamy
ECMレーベル新譜聴き3日目。Foodというグループでは2枚目のアルバムですが、核となるメンバー以外は助っ人だったり入れ替わったりしているようです。インプロヴィゼーション的な部分もあるけれども、ECM的であったり、エレクトロニクスの多用によって独特な音づくりがなされています。10曲目とかはけっこうフリーしているんだけれど、やはり後からエレクトロニクスその他を多重録音して、それがこのグループの特徴になっています。1枚目よりは盛り上がっている場面が多いかなあ、とは思います。ただ、アルバム途中の参加メンバー交代は時期的な応援の都合なのかどうか。どうせなら同じメンバーの方が、とも思いました。
Mercurial Balm/Food/Thomas Stronen(Ds, Per, Electronics)/Iain Ballamy(Sax, Electronics)(ECM 2269)(輸入盤) - Recorded 2010 and 2011. Christian Fennesz(G, Electronics on 1-6, 10), Eivind Aarset(G, Electronics on 7-9), Prakash Sontakke Slide G, Vo on 7-9), Nils Petter Nolvaer(Tp on 6) - 1. Nebular 2. Celestial Food 3. Ascendant 4. Phase 5. Astral 6. Moonpie 7. Chanterelle 8. Mercurial Balm 9. Magnetosphere 10. Galactic Roll
(12/11/15)少しメンバー構成が変わり、このグループで2作目。曲によって参加メンバーが異なります(7-9曲目だけ曲の雰囲気がちょっと変わる)が、参加者の全員の作曲なのは前のアルバムと同様。エレクトロニクスなどの多重録音も多いと思うので、かなりスタジオで作り込んでいる感じ。日本的な間のあるゆったりした演奏の部分と、リズム楽器が複数組み合わさったようなノリのいい、前回よりは盛り上がりの部分があります。ゆったりした部分は、日本の尺八などの奏法の影響を受けているのか、と思わせる部分も。基本的にはフリー・インプロヴィゼーションに音を重ねていってこういうサウンドを作り上げたと思いますが、なかなかその組み上げ方が見事かも。ジャズの精神を持ちつつサウンドはグループならではのものです。
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