Manu Katche/Manu Katche
ECMレーベル新譜聴き5日目。マヌ・カッチェのECM4枚目のアルバムは、タイトルもそのものずばり彼の名前。けっこう力が入っていると思わせます。彼の曲はメロディが印象的で、ドラマーでありながらメロディ・メイカーなんだなあと思います。ECMだとやはりフロントにこうくるか、という人たちを持ってきて、やや活発ではありながらもECMから出るのに納得のサウンドになってしまいますが、これが他レーベルだったら、もっと活発にはあるけれども、普通のフュージョンアルバムになってしまうんだろうなあ、と予想させます。これがいいのか悪いのか分かりませんが、ある意味彼のリーダー作のひとつの個性になってますね。
Manu Katche/Manu Katche(Ds)(ECM 2284)(輸入盤) - Recorded March 2012. Nils Petter Molvaer(Tp, Loops), Tore Brunborg(Ts, Ss), Jim Watson(P, Org) - 1. Running After Years 2. Bliss 3. Loving You 4. Walking By Your Side 5. Imprint 6. Short Ride 7. Beats & Bounce 8. Slowing The Tides 9. Loose 10. Dusk On Carnon
(12/11/17)ECMリーダー作は4枚目。全曲マヌ・カッチェの作曲。基本的にビートはファンク・フュージョン的で、そこにフロントの楽器がのってくるような感じ。フロントはソロでバリバリというよりは流れたり漂ったりという感じですけど、あまり静かという感じでもなく、ECM的ではあるものの、少し活気のあるサウンドになっているのでは。ベースは不在ながら、時にキーボードがベース音を出し、時に無くてもサウンド的には寂しくない印象を受けます。3、5曲目の哀愁度など、彼のメロディ・メイカー度をうかがい知ることができます。他の曲もメロディが印象に残る曲が多いです。ドラムスの安定感が圧倒的なものの、特に派手さを感じない点がマンフレート・アイヒャーのプロデュースなのか。6曲目はハモンド・オルガンの4ビートが出てきます。
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