Celebration/Arild Andersen/Scottish National Jazz Orchestra/Tommy Smith
ECMレーベルで続々新譜が届きます。今日のアルバムはライヴで、しかも過去のECMの名ミュージシャンの名曲を多く配していて、その再演にあたってアレンジャーも有名、しかもビッグバンド作品と、このレーベルにしては何だか特別なことをやっているな、という感じ。大手通販のコメントはちょっとアテにはならなかったけど、まあ、40周年の記念アルバムのような位置付けではないかと思います。意外だったのは3曲目アレンジの小曽根真と6曲目のジェフリー・キーザー。でも、なかなかいいですね。ちょっと聴いてみたくなったと思いませんか? それにしても活発なリリースなので、レーベル追っかけもけっこう大変。
Celebration/Arild Andersen(B)/Scottish National Jazz Orchestra/Tommy Smith(Fl, Ts, Direct)(ECM 2259)(輸入盤) - Recorded Ontober 2010. Scottish National Jazz Orchestra: Martin Kershaw(Cl, Ss, As), Paul Towndrow(As), Tommy Smith(Fl, Ts), Konrad Wiszniewski(Ts), Bill Fleming(Bcl, Bs), Ryan Quigley(Tp, Flh), Cameron Jay(Tp, Flh), Richard Iles(Tp, Flh), Tom MacNiven(Tp, Flh), Chris Greive(Tb), Phil O'Malley(Tb), Michael Owers(Tb), Lorna McDonald(Btb, Tuba), Steve Hamilton(P), Calum Gourlay(B), Alyn Coster(Ds) - 1. May Dance 2. Molde Canticle, Part 1 3. Crystal Silence 4. Ulrikas Dans 5. Independency, Part 4 6. My Song
(12/06/16)ライヴで、しかもビッグバンド。ECMでの有名曲の作曲者とアレンジャーは1曲目から以下の通り。デイヴ・ホランド(Christian Jacob)、ヤン・ガルバレク(Tommy Smith)、チック・コリア(小曽根真)、Trygve Seim(Oyvind Braekke)、アリルド・アンデルセン(Mike Gibbs)、キース・ジャレット(Geoffrey Keezer)。ECMのトリビュート・アルバムの位置付けのようだけれど、おなじみのメロディで耳になじんだ曲も多く、アンデルセンのソロがなかなか(もう一人のベースはバックのようです)。ビッグバンドのアレンジもなかなか素晴らしいし、ちょっと活発かな、という感じでせまって来る場面もありますが、ECMらしく静かに進むところも。極めつけはラストの「マイ・ソング」か。何といってもメロディの強度があります。特別なアルバムかも。
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Celebration Arild Andersen with Scottish National Jazz Orchestra Directed by Tommy Smith(ECM) これはECM [続きを読む]
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工藤さん,こんばんは。TBありがとうございました。
おっしゃる通り,最近ECMの活動はかなり活発ですよねぇ。Keithのヨーロピアン・クアルテットの日本でのライブも出るみたいですし。
このアルバム自体は2010年の録音ですが,レーベルにトリビュートされるって凄いことだと思いますよね。アレンジャーもそれぞれ頑張ってますし,楽しめる作品だったと思います。
ということでこちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012/07/06 21:20
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
ここ数年、毎年30-40枚はリリースしていると思うのですが、その忙しい中でも、こういうアルバムを企画、録音してしまうのだから、最近のECMはスゴいですね。
昔はお金がないからシンプルな編成の録音が多かったらしいですが、これは本当にお金も手間もかかっていそうです。やはり特別なアルバムかな。
投稿: 工藤 | 2012/07/06 21:56