Unanimous/Ulysses Owens Jr.
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。今回は比較的届くのが早かったですね。リーダーとしては4枚ともあまりおなじみのない名前ですが、今まで聴いてきたCDに参加しているものもあるかも。今回のアルバムにも参加ミュージシャンには知っている名前もありますし。このレーベル、過去の録音では、今ではだいぶ有名になってしまったミュージシャンも多いですが、録音した当時はまだあまり知られていなかったり新人だったりして、そこから飛び出していく人も多いですね。まあ、こういうレーベルの宿命というか。でも今日のアルバムをはじめ、サウンド的にはなかなかしっかりして聴きごたえのあるアルバムが多いんじゃないかな? 9曲目に関してはタイトルや解説で6拍子をにおわせる書き方でしたが、全部6拍子でできているのか、ちょっと聴きとれなかったことを告白しておきます。
Unanimous/Ulysses Owens Jr.(Ds)(Criss Cross 1342)(輸入盤) - Recorded October 19, 2011. Nicholas Payton(Tp on 1-5), Michael Dease(Tb on 1-2), Jaleel Shaw(As on 1-2, 5-6), Christian Sands(P), Christian McBride(B) - 1. Good And Terrible 2. Con Alma 3. E.S.P. 4. Prototype 5. Party Time 6. Beardom X 7. You Make Me Feel So Young 8. Cherokee 9. Cute And Sixy
(12/03/14)Ulysses Owens Jr.の曲は6曲目のみで、参加メンバーの曲が1、9曲目。有名な曲も織り交ぜての演奏。メンバーも超有名クラスもいてさまざまですが、都会的でレベルも高いです。その都会的な印象の強い5拍子基調の1曲目、3ホーンのテーマがなかなか味わい深い、ややリラックスした感じの2曲目、ワン・ホーンでなかなかスリリングなサウンドを聴かせる3曲目、渋めながら中盤に盛り上がりのある4曲目、リー・モーガン作でやはり渋めな4ビートの展開をしていく5曲目、空間的ながら都会的なほの暗さも持つ6曲目、明るいメロディとサウンドを持つ少しアップテンポで4ビートの小品の7曲目、超アップテンポでの疾走感のある、時に意表をついたビートになる自由な8曲目、渋めの展開をしていく6拍子(?)の9曲目。
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» Ulysses Owens Jr. / Unanimous [Jazz&Drummer]
Ulysses Owens Jr.(Ds)
Nicholas Payton(Tp)1,2,3,4,5
Michael Dease(Tb)1,2
Jaleel Shaw(As)1,2,5,6
Christian Sands(P)
Christian McBride(B)
Rec. October 19, 2011, NY
(Criss Cross 1342)
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» Ulysses Owens Jr Unanimous [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
3月のcriss crossレーベルからリリースされた4枚の内の1枚です。今回のリリースはあまり有名でない面々での4枚だったので、全部買うつもりはなかったのが、なぜか全部買いしています。
でも、未知の面々の演奏からジャズの違った面を見せてもらえればそれはそれで◎なんじゃないかとは思います。
という4枚は以下の通り
Ulysses Owens Jr Unanimous
Yosvany Terry Todays Opinion
Joe Sanders Introducing Jo..... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
一枚のアルバムで3管、2管、ワンホーン、ピアノトリオと編成を変えていて、やっている音楽もそれに応じて変えているので、退屈することなく最後までいい感じて楽しめました。
オウエンスJrを聴くのは、これでまだ3枚目ですが、アルバムごとに上達していることが手に取るように分かるので、これから先も楽しみです。
9曲目の6拍子は、最小公倍数である4拍子×3小節(=12)とも受け取れました。
投稿: nary | 2012/04/08 19:32
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
実は今回はミュージシャンの名前が分からず、完全にレーベル買いをしてしまいましたが、結果的に知ることができて良かったと思います。やはり編成を変えてやってるのも良かった原因のひとつだったかもしれません。
9曲目は、シンプルな感じでもあり、やはり幻惑されてしまいました。
投稿: 工藤 | 2012/04/08 20:30
少なからず、Nicholas Payton、Christian McBrideという名手の力量に負っている部分ってのはあると思いますが、それでも4編成(個人的には、管の有無の2通りという意識でしたが)での演奏が散漫にならずに楽しめる作品でした。個人的には、後半のほうが若干好印象だったような。。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2012/04/15 16:31
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
確かに有名なミュージシャンが参加していて、そちらの方にもしっかり耳が行きますね。ただ編成をいろいろ変えて、飽きさせないような作りがドラマーのリーダー作としてはなかなかいい感じだなあ、と思います。
投稿: 工藤 | 2012/04/15 21:03