A Child Is Born/Geri Allen
ジェリ・アレンの新譜が出ましたが、最初はソロ・ピアノ集としての情報しか持ってなかったんですけど、届いてみたらクリスマス・ソング集だったんですね。びっくりしました。まあ、クリスマス・ソングは私も好きですけど。ただ、ジェリのこと、クリスマスっぽく荘厳な雰囲気、あるいはパーティを意識して明るい雰囲気、または子供向けの、とかそういう曲もありますけど、中には解体再構築パターンとか、ヴォーカルは入っているんだけど、メインではなさそうな、とか、ひとクセもふたクセもありそうなアルバムでした。基本的にはまあ、普通にピアノで弾いてはいるんですが。こういうクリスマス・ソング集はやっぱり彼女らしいなあ、と思ってしまいました。
A Child Is Born/Geri Allen(P, Key, Org, Celeste, Clavinet)(Motema Music)(輸入盤) - Recorded January 14-15 and April 27-28, 2011. Guest: Connaitre Miller(Vo), Carolyn Brewer(Vo), Barbara Roney(Vo), Farah Jasmine Griffin(Spoken Word), Jaimeo Brown(Vo spindscape engineering and design) - 1. Angels We Have Heard On High 2. A Child Is Born 3. Imagining Gena At Sunrise 4. O Come, O Come, Emmanuel 5. Journey To Bethlehem 6. We Three Kings 7. Little Drummer Boy 8. God Is With Us 9. Amazing Grace 10. Christmas Medley: Away In A Manger/What Child Is This/Silent Night 11. Imaging Gena At Sunset 12. Let Us Break Bread Together 13. It Came Upon A Midnight Clear 14. O Come, O Come, Emmanuel
(11/11/30)クリスマス・ソング集。ジェリ・アレンの作曲は5、8曲目のみで、有名なクリスマス曲やトラディショナル主体。素直なメロディで厳かさや明るい雰囲気のものもあれば、解体再構築的なメロディにしてしまって、ほのかに原曲を垣間見せるもの、たまにピアノ以外の鍵盤楽器を使って短かめの曲を弾いたり、曲ごとに自由な雰囲気で演奏をしています。クリスマスでの席にはちょっとこれをかけるのは合わないかも、と思うのですが、逆にクリスマスを意識しないでも、彼女のピアノを好きな方にはけっこう好みなんじゃないかな、と思います。荘厳な先には原初的な魂が見えるような、そんな曲もあったり。一部ではヴォーカルの曲があって、それもヴォーカルメインで聴かせるというよりは、サウンドの一部として使用している感じ。
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70万アクセスおめでとうございます。
これ、わたしもあげる予定です。
つうか、すでに日時指定してあるんです。
だれもあげないとふんで(笑)、さきにdomiにしたんです。
あー、おそるべし、、910さまー!
ジョンゾーンもいきましょう。。
投稿: Suzuck | 2011/12/02 17:52
>Suzuckさん
>70万アクセスおめでとうございます。
どうもありがとうございます。
私Geri Allenは80年代からの追っかけでして、届くまでクリスマスアルバムとは思ってませんでした(笑)。
ジョン・ゾーンは、買ってないんですよね...。買おうかな?
投稿: 工藤 | 2011/12/02 18:45
910さま、、
トラバありがとうございました。
今日は、東京はいいお天気でしたね。
ホテルから、真っ白な富士山がよく見えました。
クリスマスのアルバムって、沢山でるんですよ。
もちろん、全部買いません。
見当つけて買うんですが、まぁ、ねぇ。。。
こういう方のこういうクリスマスアルバムは貴重なんです。
ピアノだけの部分で1枚クリスマスアルバムが作れるのは間違いないですよね。
でも、それは彼女自身がいやだったんでしょう。
それが、ジェリアレさまです。かっこよかったです。
ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2011/12/04 22:36
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
クリスマスの曲ってSilent Nightとか一部の曲しか分からなくて、このタイトル曲もクリスマス曲で有名だとはピンときませんでした(笑)。
ピアノ曲に終わらせずに、いろいろな要素を詰め込んだ部分があるのは、やはり彼女ならではでしょうか。面白いアルバムです。
投稿: 工藤 | 2011/12/05 08:15
工藤さん
こんばんは。
私もこれがクリスマス・アルバムだとは思わずに買ってしまいました。
でも、結果オーライ。
アルバムが持つ雰囲気が気に入りました。
単にピアノでクリスマス・ソングを弾くだけではなく、エスニックでスピリチュアルな部分が上手く融合しているところがいいと思います。
慈愛を感じるこのアルバム、素敵です。
トラバさせていただきます。
投稿: いっき | 2011/12/07 22:38
>いっきさん
TBどうもありがとうございます。
やはりいっきさんと同じく、届いてクリスマス・ソング集なんでビックリ、というところはありましたけど、こういう彼女流のクリスマス・ソングもなかなか良いですね。素直でないところが、彼女らしいです。ちょっと異端な小品を混ぜ込んだり、ボーカル曲を配したり。
投稿: 工藤 | 2011/12/07 23:25