Split Life/Gilad Hekselman
ギラッド・へクセルマンの初リーダー作は聴いたことがなかったので、今回注文してみました。値段が安く、1,200円だったものの、入荷までに1ヵ月以上かかってしまいました。私はこのアルバム、はじめてだったのですが、知り合いのブログなど、検索してみると’06年当時でもう話題になっていたんですね。私はその後の’08年だったかな、国内盤で最初に聴いていました。でも、さすが。この当時から、ギターの完成度がかなり高く、ギター・トリオなのに音が寂しくもなく、かといってフレーズが速くてもうるさくなく、今回聴いてみてよかったでした。もちろんドラムスのアリ・ホーニグの名前でも買った、というのもありますけど。
Split Life/Gilad Hekselman(G)(Smalls Records)(輸入盤) - Recorded March 13 and 14, 2006. Joe Martin(B), Ari Hoenig(Ds) - 1. Purim 2. Hello Who Is It? 3. My Ideal 4. I Fall In Love Too Easily 5. Suite For Sweets 6. When Will The Blues Leave 7. The Summer Of Laughs And Tears 8. Breathless 9. I Should Care 10. My Second Childhood
(11/11/20)ギラッド・へクセルマンの初リーダー作でライヴ。彼の曲は1-2、5、7-8曲目の全10曲中5曲。他はスタンダードなど。繊細な感じで、それでいて音数も自然なのに多めに展開する彼独特のギターは当時から健在。その流暢なギターのフレーズは1曲目から、けっこうふくよかなサウンドとなって流れていきます。メロディとそれをサポートするフレーズが、多重録音のように絡み合います。2曲目のようにアップテンポのフレーズの速い曲でも、あまりメカニカルにならずにスムーズに流れて行くのが彼の特徴。それをサポートするベース、ドラムスも適任で、特にアリ・ホーニグの個性的なドラムスはバッチリハマってます。それでいて、しっとりとしたスタンダードのバラードも、まだ若いのに雰囲気たっぷりに歌い上げていきます。
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Gilad Hekselman(G)Joe Martin(B)Ari Hoenig(Ds)Rec. March 13-14,2006,Fat Cat NYC (Smalls Records SRCD0015)アリ・ホーニグ買い。このアルバムはすでに「週末ジャズ」のVENTO AZULさんや「晴れ時々ジャズ」... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
このデビュー作がリリースされたのはもう5年も前なのですが、その間にもヘクセルマンはどんどん成長していて、若手の中ではずば抜けた存在となっているような気がします。
最新作は全面的に共感できるといったわけにはいきませんでしたが、ラージュ・ルンド、ジュリアン・レイジと共に、今後の活躍には大いに期待しています。
投稿: nary | 2011/11/21 19:05
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
今聴いても、当時から素晴らしいギターを弾いていたことが分かり、今回さかのぼって聴いてみて、よかったです。しかも、さらに成長し続けている感じ、分かります。
投稿: 工藤 | 2011/11/21 21:17