Say And Play/Jon Balke/Batagraf
ECM新譜聴き2日目。ヨン・バルケはバタグラフという名前を使って過去にもアルバムを出していて、ユニットなのか、グループなのか分かりませんが、今回もその名前があります。ただし、今回は人数的に小編成になっていますけど。ドラムスやパーカッションの音の感じがなかなかいいなあ、と思わせるものがありますが、時間をかけて多重録音でつくっていったものらしく、これがジャズかと言われると、なかなか難しいものがあります。ECMでは便宜上、New Seriesではないものをジャズに分類しているだけにすぎず、結局はボーダーレスのサウンドになってしまっているんですけれども。
Say And Play/Jon Balke(P, Key, Electronics, Tungone, Darbouka, Per)/Batagraf(ECM 2245)(輸入盤) - Recorded 2009. Helge Andreas Norbakken(Sabar, Gorong, Djembe, Talking Drum, Shakers, Per), Emilie Stesen Christensen(Vo), Erland Dahlen(Ds), Torgeir Rebolledo Pedersen(Poetry Reading) - 1. Baka #65 2. Everyday Music 3. Riddle #1 4. Calmly 5. Vjup 6. Tonk 7. The Wind Calmer 8. Riddle #2 9. Azulito 10. Hundred-Handed 11. One Change 12. Winds 13. GMBH
(11/11/06)13曲目のみHelge Andreas Norbakken作で、他はヨン・バルケ作。47分で全13曲はけっこう凝縮されています。詩がついているのは4、7、10、12曲目でポエトリー・リーディングです。他に随所に女性ヴォーカルというか時にコーラスで参加。5曲目で合いの手のような声が入っていたりと随所に声の存在感もあります。基本的にピアノ、キーボード類の他はパーカッションやドラムスで、サウンド的にはその打楽器感が強めになっていて、ECMにしては珍しくちょっとハジけた感じもあります。その音のリアリティもなかなかいい感じ。ただ、ヴォーカル、キーボード、エレクトロニクス、打楽器の混合的なところはECM的な試みにも感じます。ジャズというよりは多重録音で時間をかけて作ったと思いますが、個性的なサウンドです。
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