Miles Espanol: New Sketches Of Spain
入手してから1ヵ月以上のアルバムはこれでラスト。特にこのアルバムは、クレジットを書くのが大変なので、後回しになってしまいました。このアルバムは、ボブ・ベルデン・アレンジによるマイルスの「スケッチ・オブ・スペイン」トリビュート。でも、オリジナルアルバムと比べて、かなり自由に作っている感じです。CD2枚2時間もありますし。最初の曲はスパニッシュ・ギターかと思ったら、レバノン出身のウード奏者、ラビ・アブハリルの演奏でビックリしました。ただ、スペインの歴史として、イスラム教の時代もあったわけだし、対岸のアフリカ大陸からの影響など、スパニッシュなだけではなくて、エスニックとか、パーカッションの強調とか、そういうのも取り込んでいるんでしょうね。チック・コリア、エディ・ゴメス、ジャック・ディジョネット、ジョン・スコフィールドその他たくさんの有名なミュージシャンの参加も興味が大きいところです。
Miles Espanol: New Sketches Of Spain(E One Music)(輸入盤) - Recorded April 10-16, 2010. Lou Marini(Bass-fl, Fl on 1, 8, 16), Charles Pillow(Oboe, English Horn on 1, 8, 16), Michael Rabinowitz(Bassoon on 1, 8, 16), Mike Williams(Tp on 1, 8, 16), Tim Hagans(Tp on 1, 3, 8), John Clark(French Horn on 1, 8, 16), Rabih Abou-Kalil(Oud on 1, 3, 16), Edmar Castaneda(Harp on 1, 8, 16), John Benitez(B on 1, 7-8, 10, 14), Alex Acuna(Ds, Per on 1, 3, 6-8, 10-11, 13-14, 16), Brahem Fribgame(Per on 1), Adam Rudolph(Per on 1, 3, 6, 8), Chick Corea(P on 2, 11-12), Jorge Pardo(Fl on 2, 4), Ron Carter(B on 2, 13), Antonio Sanchez(Ds on 2), Chano Dominguez(P on 3, 9-10, 15), Scott Kinsey(Synth on 3), Vince Wilbarn, Jr(Ds on 3), Sammy Figueroa(Per on 3, 7, 10-11, 14, 16), Bob Belden(Timpani, Marimba on 3), Nino Joseles(G on 4, 6, 11, 15), Gonzalo Robalcaba(P on 5, 13), Edsel Gomez(P on 7, 14), Cristina Pato(Bagpipe on 8), Brahim Fribgame(Per on 8), Eddie Gomez(B on 9, 12), Jack DeJohnette(Ds on 9, 11-12), Luisito Quintero(Per on 9), Sonny Fortune(Fl on 10), Jerry Gonzarez(Flh, Per on 10-11, 16), Carles Benavent(B on 11, 16), John Scofield(G on 12), Dominick Farinacci(Tp on 16), Victor Prieto(Accordion), Jaco Abel(G on 16), John Riley(Timpani on 16) - 1. Concierto De Aranjuez 2. Trampolin 3. Just Three Miles 4. Duende 5. Fantasa Por Miles Y Gil 6. Broto Y Cayo 7. Paisaje Unbano 8. Saeta/Pan Piper 9. Spantango 10. Flamingo Sketches 11. Tirititran Catalan 12. El Swing 13. Montento 14. Teo/Neo 15. Beautiful Love 16. Solea
(11/11/20)マイルス・デイヴィスの「スケッチ・オブ・スペイン」へのトリビュートのCD2枚組。豪華なミュージシャンです。オリジナル・アルバムから5曲中4曲取り上げていて、トリビュート度はありますが、トランペットの参加する曲も多くなく、スペインのサウンドとエスニックな響きが強烈に響いてきて、強い乾いた日差しに照りつけられるような感覚が伴う曲も。他の曲は、それぞれのミュージシャンの作曲と、トラディショナルが目立ちます。15曲目はスタンダード。ラビー・アル・ハリルのウードも印象に残りますが、それはスペインの対岸のアフリカのイスラム圏の香りも。スペインに限定することなく、そこから広い範囲にわたるワールドの世界を表現している感じ。さすがボブ・ベルデンのアレンジ。原曲よりはオリジナリティで勝負してます。
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(Disc One)
Bob Belden(Produced and Arranged)
1.Concierto de Aranjuez: Lou Marini(B-Fl), Charles Pillow(Oboe), Michael Rabinowits(Bassoon), Mike Wiliams(Tp), Tim Hagans(Tp), John Clark(Fren... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
ボブ・ベルデンのアイデアのユニークさには毎回感心させられるのですが、本作もまた単なる「スケッチ・オブ・スペイン」トリビュートではなく、中東的なサウンドも加味しているのがとても面白かったです。
「スケッチ・オブ・スペイン」的な荒涼感を残しながらも、全くの別物に仕上げているので、原曲(元演奏)を意識することなく楽しむことが出来ました。
投稿: nary | 2011/11/20 23:37
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
昔からボブ・ベルデンはいい仕事していましたよね。強烈にスペインも感じることができたし、中東色やアフリカその他パーカッションでもいろいろな世界を見せてもらえました。彼はかの地の歴史も掘り下げたんじゃ、と思えるほどでした。
投稿: 工藤 | 2011/11/21 08:10