Iadelante!/Giovanni Mirabassi
大好きなジョバンニ・ミラバッシのソロ・ピアノ(3曲は他にミュージシャンが入ってました。しかもジャズ系ではなくてラテン系?)なので、輸入盤を注文。HMVのサイトによるとタイトルは「革命」というようなことが書いてあったけど、自分は英語と独語の辞典しか持っておらず、ネットで検索しても分かりませんでした。それにしても、3曲のヴォーカルその他ミュージシャンが入っている曲も含めて、ごった煮的要素が強いです。いろいろな国の曲が演奏されているし。でも、彼のピアノとして許せてしまうところもあるんですね。音楽だけを聴いていると、このアルバムは政治色(反戦色?)があるらしいですが、音楽として聴けてしまうところもありますし。
Iadelante!/Giovanni Mirabassi(P)(Discograph)(輸入盤) - Recorded May 2011. Angela Elvira Herrera Zaparta(Vo on 2), Maikel Ante Fajardo(Vo on 12, 17), Raul Tobias Gil(B on 12, 17), Guillermo Dek Tarro Varela(Congas on 12, 17), Rodney Yllarza Barreto(Ds on 12, 17) - 1. L'internationale 2. Hasta Siempre 3. The Partisan 4. A Luta Continua 5. Le Deserteur 6. La Estaca 7. Lili Marleen 8. La Carta 9. Gallo Pojo Gallo Negro 10. Assentamento 11. Libertango 12. Yo Me Quedo 13. Graine D'ananar 14. Le Temps Du Muguet 15. Uno De Abajo 16. Le Chant Des Canuts 17. Gracias A La Vida
(11/11/27)タイトルはAdelanteだと「前進」らしいんですけど。録音はキューバとのこと。内容的には、いろいろな国の曲が並んでいます(キューバ、アメリカ、モザンビーク、フランス、スペイン、ドイツ、チリ、ブラジル、アルゼンチン、ロシア)が、聴いている限りは、しっとりと穏やかな曲や、明るい曲もある程度あるので、政治的なことはともかく、曲としてそのまま楽しめるのではないかと思います。2曲目にはヴォーカル、12、17曲目はヴォーカルとバンドが加わってますが、流れとしては割と自然な方か。アルバムが意味している内容は硬いけれども、流暢で美しい、時に強い哀愁を伴うピアノは相変わらず健在です。リリー・マルレーンやリベルタンゴなどの曲も入っていて、全部政治的なのかどうか分かりませんけど。17曲65分の物語。
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ミラバッシのソロピアノ。キューバでの録音。Revolution とあります。「革命」
冒頭の彼のピアノは、やはり絢爛たる音色。華があります。
ソロでこれだけ、響かせて、場を空間をいっぱいにする。
2曲目、Ha sta Siempre でいきなり、歌が。なんというか、カンツオ―ネ風の朗々と
した歌。 正直、とまどいますが、彼のピアノはあらためてドラマ性も確認。
その後のナンバーでは、..... [続きを読む]
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910さん、こんにちはmonakaです。
ミラバッシがなんだか確信犯みたいにキューバで受け狙いしているのが、ちょっとと思いますが、でもミラバッシでスモンね。
面白いアルバムになっています。
投稿: monaka | 2011/11/30 21:17
>monakaさん
TBどうもありがとうございます。
確かにキューバ(ラテン?)音楽的なゲストもあったり、ちょっと意表をついたところはありました。それでもなぜか彼のピアノ、追いかけてしまうんですよね。個性的でいいと思いました。
投稿: 工藤 | 2011/12/01 07:00
ソロでも華やかなミラバッシですね。
それぞれの曲の国別の特徴が楽しめました。
やはり凄いピアニストだと思います。
TBしますね。
投稿: madame | 2011/12/16 23:32
>madameさん
TBどうもありがとうございます。
政治的な主張はともかく、いろいろな国の音楽をソロ・ピアノ(ヴォーカルが入ったり、ソロではない曲もありましたが)で楽しめました。ごった煮的だけど、なぜかアルバムとしてはこれでいいのだ、とも思いましたです。
投稿: 工藤 | 2011/12/17 07:45