Road Shows Vol.2/Sonny Rollins
このアルバム、9月上旬には輸入盤も出ていたと記憶してますが、注文の組み合わせの関係で今月初旬に届き、やっと今日聴いたところです。いやあ、もうソニー・ロリンズ自身がジャズですね。たぶん、メカニカルな速いパッセージは手クセの要素が強いのだろうし、エレキベースに乗っかりながらの陽気なフレーズは独特なものがあるのですが、それがまたもう何から何までジャズしています。これが彼の80歳での録音なので、まさに驚きです。最近のジャズは方法論とかテクニック的には発達しましたけれど、「どうだ、オレがジャズだぜ」的なミュージシャンは少なくなってしまいました。いくら現代ジャズが好きな私でも、これには脱帽でした。
Road Shows Vol.2/Sonny Rollins(Ts)(Doxy Records/EmArcy)(輸入盤) - Recorded September 10, October 1 and 7, 2010. Ornette Coleman(As on 3), Roy Hargrove(Tp on 4-5), Jim Hall(G on 2), Russell Malone(G on 1, 4-6), Christian McBride(B on 3), Bob Cranshaw(B except 3), Roy Haynes(Ds on 3), Kobie Watkins(Ds except 3), Sammy Figueroa(Per) - 1. They Say It's Wonderful 2. In A Sentimental Mood 3. Sonnymoon For Two 4. I Can't Get Started 5. Rain Check 6. St. Thomas
(11/10/16)ソニー・ロリンズ作は3、6曲目で他はスタンダード。1、6曲目は日本での録音。’10年の録音であること、曲によってゲストが多彩です。相変わらずソニー・ロリンズはマイペースな演奏。録音時に何と80歳の元気な演奏。2曲目のジム・ホールも高齢ですが、しっとりとしたバラードをきっちり歌いあげているところが見事。20分以上の曲を叩ききるロイ・ヘインズもそう。3曲目はオーネット・コールマンに引きずられ、少しアヴァンギャルドか。3曲目以外はボブ・クランショウのエレキ・ベースだし、それでもこれが彼のサウンドなのだ、と言いきってしまう思いきりの良さがあると思います。ロリンズの場合、バップ・フレーズというより彼の歌心で出てくるメロディを吹いているところがあります。まだまだ元気で活躍してほしいところ。
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