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2011年10月の記事

2011/10/31

Fuego/Joe Cohn

1341
Criss Crossレーベル3日目でひと区切り。7月上旬に注文して、9月に現地ヨーロッパでの発売で、入手できたのが10月下旬だったので、ずいぶん長く待ちました。Criss CrossはCDの発売の傾向から、現代ジャズが多いようなイメージがありますが、このジョー・コーンのようなオーソドックスな系統のジャズも発売しています。しかもピアノのピーター・ビーツも強力だし、ベース、ドラムスもなかなかの人材。このレーベルはなかなかいい人選で録音しているものが多いなあ、という感想です。オリジナルなしですが、割とリラックスして聴ける温かみのある1枚なんではないでしょうか。


Fuego/Joe Cohn(G)(Criss Cross 1341)(輸入盤) - Recorded November 16, 2010. Peter Beets(P), John Weber(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Little Melonae 2. She 3. Bluish Grey 4. Dewey Square 5. The Underdog 6. Fuego De Roberto 7. Love For Sale 8. Call It Wachawana 9. Clockwise 10. Lady Luck

(11/10/30)ジャズメン・オリジナルが中心で、それとスタンダードで全10曲。主役のギターがフルアコのエレキということもあり、オーソドックスな4ビートの曲がやや多めですが、やはり伝統の味と、今のフレーズも併せ持っていて、ギターやピアノは知的で切れ味の良いところを見せてくれます。ただ、温かみのあるサウンドの曲が基本で、割と安心して聴けるアルバムではあります。アップテンポのサンバ・ビートでなかなか渋いサウンド、そしてギターもピアノもけっこうな速弾きもあって印象的な2曲目、8ビートのブルース進行だけど4ビート的な3曲目、しっとりとしたバラードから少しずつ盛り上がる5曲目、’90年代作でテーマが新しい感覚の6曲目、少しエキゾチックでもあるメロディアスな8分の6拍子の9曲目。なかなか落ちつく1枚。

2011/10/30

Exception To The Rule/John Escreet

1340
Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。今回はジョン・エスクリ―トのリーダー作だけど、アルバムコメントにフリーの言葉が多く出てきます。ただ、現代ジャズなので、一貫したドシャメシャフリーっていうわけではなく、1曲の中でカチッとした部分とフリーの部分があったり、フリー的展開があっても、けっこう計算されているな、と思わせるところがあったりと、自由なんだけれども考えられていると予想させるところが多いです。ただ、それをやっぱりフリーのアルバム、と感じてしまう方も、どうしてもいるだろうな、とは思いますが。エレクトロニクスが効果的に使われているところなんかも現代的ですね。


Exception To The Rule/John Escreet(P, Key on 7)(Criss Cross 1340)(輸入盤) - Recorded January 19, 2011. David Binney(As, Electronics), Eivind Opsvik(B), Nasheet Waits(Ds) - 1. Exception To The Rule 2. Redeye 3. Collapse 4. They Can See 5. Escape Hatch 6. Wide Open Spaces 7. Electrotherapy 8. The Water Is Tasting Worge 9. Restlessness 10. Wayne's World

(11/10/30)7曲目のみデヴィッド・ビニーとの共作で、他は全曲John Escreetの作曲。個性的なメンバーがそろって、フリー的なアプローチも目立ちます。ややアメーバ的なテーマと、フリーな部分があってスリルのあるタイトル曲の1曲目、エレクトロニクスも使用したミステリアスなバラードの2曲目、少しゆったりとしたメカニカルさからフリーで盛り上がる3曲目、漆黒の闇をさまようバラードの4曲目、メカニカルなテーマとリズムのアプローチで進行していくドラマチックな5曲目、ベースとピアノとのデュオでの静かな6曲目、エレキ・ピアノを使用して、エレクトロニクスとの牧歌的な7曲目、変拍子とメカニカルなテーマで角ばって進行する8曲目、エレクトロニクスと空間フリーの9曲目、ミステリアスで緩急自在な、フリー的展開もある10曲目。

2011/10/29

Introducing Opus 5/Opus 5

1339
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。今回は3枚出ましたけど、このアルバムがメンバー構成からいちばん気になっていました。ただ、想像していたよりは現代ジャズ色ビンビンという感じは薄れていて、4ビートの場面はあまり出てこないにしても、もっと気楽に聴けるんではなかろうか、と聴いていて思ったアルバムでした。7曲目のロシア民謡のテーマの変拍子、モーダルに進んだりフリーの場面があったり、テンポも緩急自在でなかなかやるなあ、とも思った次第です。このメンバーだったらこのサウンドは余裕だったかもしれません。曲ごとにいろいろなサウンドだし、やはり今回の中では目玉かな、と思います。


Introducing Opus 5/Opus 5(Criss Cross 1339)(輸入盤) - Recorded January 27, 2011. Seamus Blake(Ts), Alex Sipiagin(Tp, Flh), David Kikoski(P, Key), Boris Kozlov(B), Donald Edwards(Ds) - 1. Think Of Me 2. Tallysman 3. Baker's Dozen 4. Ton To Tom 5. Nostalgia In Time 6. Asami's Playland 7. Sokol

(11/10/29)Boris Kozlov作が2、5曲目、David Kikoski作が3曲目、Donald Edwards作が6曲目。1曲目がジョージ・ケイブルス作、4曲目がトニーニョ・オルタ作、7曲目がロシア民謡。スゴいメンバー。エレキ・ピアノも使い、落ちついた8分の6拍子基調の曲で、その上を自由にアドリブが舞う11分台の1曲目、勢いが割とあってラテンピートと4ビートが交互にくるような、押しまくる感じの2曲目、美しいメロディもあるファンク調の8分の11拍子基調でアドリブが展開する3曲目、ほのぼのとした聴きやすいボッサが淡々としている4曲目、ちょっとオリエンタルな風味もあるようなミディアムのファンク(エレピ使用)の5曲目、ゆったりとした淡いサウンドのバラードが心地良い6曲目、哀愁を帯びたモーダルでフリージャズ的展開もある7曲目。

2011/10/28

「日経ベストPCデジタル」2011年秋冬号を購入

20日にブログをアップしたあと、22-23日の土日は子供たちの学園祭に行っていて、その後すぐに親戚の不幸があって、昨日告別式に静岡県まで行ってきました。仕事もちょっとたまっていたので、その間ブログの更新が止まってしまいました。手元にあるCDも13枚にまで増えてしまっているので、早く元のペースに戻りたいのですが、ちょっといろいろと尾を引いているため、今日は昨日届いた雑誌の件について書きます。

「日経ベストPCデジタル」2011年秋冬号が出ました。この雑誌は年3-4回発行の不定期刊になっていて、前号(春号)の予告には6月には夏号が出ると予告が書いてあったのですが、結局出ずじまい。もう紙媒体の雑誌は廃刊なのかな、とも思っていましたが、つい先日、ネットを検索したら26日発売とのこと。さっそくAmazonで予約注文をしていました。雑誌代730円の注文で佐川飛脚便で送ってくる(配送料無料)のは、相当流通コストを抑えているか、採算を度外視しているか、仕入れ値を下げているかだと思うのですが、とりあえず余分な対価を払わずに、雑誌を入手できればいいわけで。

年3-4回ならば、そのパソコンの新機種の発売に合わせてなので、楽しく見ることができます。次パソコンを買うのは来年以降にはなると思うのですが、低価格化と性能アップで、あれこれ検討してみるのも楽しいです。ただ、やはりパソコンメーカーは減ってきましたね。メーカー系の掲載が5社。通販系が4社に個性派パソコンの特集で4社。大手でさえ作っても赤字だっていいますからやむを得ないですが。以前と違ってパソコンの記事がほとんどを占めていて、一部にプリンターとデジタルカメラが掲載されています。

今まではデスクトップは富士通、ノートは仕事用には東芝(モバイルPC)、個人用には富士通(A4ノートPC)っていう買い方をしてきましたけど、やっぱりこの路線は続けようかと。スピードとHDDの容量に目をつぶれば、ここには平成15年購入のXPデスクトップがまだあったりするので、現在6台PCがあるにしても、買い替えサイクル自体は長くなってきていますね。

2011/10/20

Tribe/Enrico Rava Quintet

2218
ECMレーベルも現在4枚手元に新譜がありますが、先に1枚だけのジャズの方を聴いていきます。エンリコ・ラヴァの新作です。曲によってところどころ活発な曲もありますが、4ビートではないのと、活発ながらもECMというレーベルのもとで録音しているので、おおよそのサウンドの想像はつくと思います。ジャズの2管クインテットのサウンドとは全然違いますし、やはりメインは静かな空間系の曲が多いです。それでも、こういう方面が好きな人はたまらないだろうなあ、と思いつつ。大御所のミュージシャンはこのレーベルでも比較的自由にやらせてくれることもありますが、彼の場合、レーベルカラー(というのもがあるとすれば)に忠実なようです。


Tribe/Enrico Rava(Tp) Quintet(ECM 2218)(輸入盤) - Recorded October 2010. Gianluca Petrella(Tb), Giovanni Guidl(P), Gabriele Evangelista(B), Fabrizio Sferra(Ds), Giacomo Ancillotto(G) - 1. Amnesia 2. Garbage Can Blues 3. Choctaw 4. Incognito 5. Cornettology 6. F. Express 7. Tears For Neda 8. Song Tree 9. Paris Baguette 10. Planet Earth 11. Tribe 12. Improvisation

(11/10/19)12曲目のみ5人のインプロヴィゼーションで、他は全部エンリコ・ラヴァの作曲。ギターは1、6-8曲目のみ参加で、あまり目立たずに寄り添うようなサウンドです。2曲目まではノンピートのゆったりした曲が続いたので、やはりECMはこうきたか、と思いきや、3曲目でビートの効いた非4ビート系のややアップテンポの曲があって、メリハリはあります。ただ、一部の曲を除いて世間が想像するようなクインテットのサウンドではなく、やはりECMでの録音ということを強く意識した空間系のサウンドの曲が多いです。温度感は低いけれど中盤にはそれなりの盛り上がりと緊張感がある4、10曲目、ややダークな感触ながらも勢いと自由度が感じられる5曲目、温度感は低いけどラテン的なリズムが印象的なタイトル曲の11曲目。

2011/10/19

Modern Music/Brad Mehldau/Kevin Hayes/Patrick Zimmerli

Bradmodern
ブラッド・メルドーの新作が出ましたが、どちらかというとメインは作曲・アレンジのPatrick Zimmerliのようで、ケヴィン・ヘイズとの2台のピアノでの演奏となっています。共演作の分類かな? 今月は他にもボブ・ジェームスと松居慶子、チック・コリアとステファノ・ボラーニという2人のピアニストのデュオ・アルバムを続けて聴きましたが、どれも方向性が違っているし、甲乙つけがたいなあ、というのが本音です。ピアノのデュオなので、やはりゴリゴリのジャズというわけにいかず、要素としてはクラシック的な音世界が、アルバムごとにその強さは違うにしろあらわれています。でも元々こういうサウンドは好きなので、今日のこのアルバムも、けっこう良かった印象です。ジャンル分けのジャズは便宜上と思っていただければ。


Modern Music/Brad Mehldau(P)/Kevin Hayes(P)/Patrick Zimmerli(Comp, Arr)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded October 13-14, 2010. - 1. Crazy Quilt 2. Unrequited 3. Generatrix 4. Celtic Folk Melody 5. Excerpt From Music For 18 Musicians 6. Lonely Woman 7. Modern Music 8. Elegia 9. Excerpt From String Quartet No.5

(11/10/18)プロデューサー兼アレンジのPatrick Zimmerliは1、3-4、7曲目の作曲、ブラッド・メルドー作が2曲目、ケヴィン・ヘイズ作は8曲目。2人のピアニストともクリアで明晰なタッチやフレーズなので、ジャジーなノリは時にはあっても、端正でクラシック的な印象の部分が目立ちます。5、9曲目は題材が現代音楽ですし。他にオーネット・コールマン作が6曲目。2、8曲目はロマンチックな曲で、クラシックの情緒も。こちら方面も得意な2人のこと、ピアノ2台ではっきりとした輪郭を描くような表現。素朴で静かな世界を表現する4曲目もシンプルでかえっていい感じ。スティーヴ・ライヒ作のミニマルの表現方法もなかなか見事な5曲目、クラシカルかつ荘厳な6曲目、5拍子のタイトル曲も華がある7曲目、雰囲気的には穏やかな9曲目。

2011/10/16

Road Shows Vol.2/Sonny Rollins

Sonnyroad2
このアルバム、9月上旬には輸入盤も出ていたと記憶してますが、注文の組み合わせの関係で今月初旬に届き、やっと今日聴いたところです。いやあ、もうソニー・ロリンズ自身がジャズですね。たぶん、メカニカルな速いパッセージは手クセの要素が強いのだろうし、エレキベースに乗っかりながらの陽気なフレーズは独特なものがあるのですが、それがまたもう何から何までジャズしています。これが彼の80歳での録音なので、まさに驚きです。最近のジャズは方法論とかテクニック的には発達しましたけれど、「どうだ、オレがジャズだぜ」的なミュージシャンは少なくなってしまいました。いくら現代ジャズが好きな私でも、これには脱帽でした。


Road Shows Vol.2/Sonny Rollins(Ts)(Doxy Records/EmArcy)(輸入盤) - Recorded September 10, October 1 and 7, 2010. Ornette Coleman(As on 3), Roy Hargrove(Tp on 4-5), Jim Hall(G on 2), Russell Malone(G on 1, 4-6), Christian McBride(B on 3), Bob Cranshaw(B except 3), Roy Haynes(Ds on 3), Kobie Watkins(Ds except 3), Sammy Figueroa(Per) - 1. They Say It's Wonderful 2. In A Sentimental Mood 3. Sonnymoon For Two 4. I Can't Get Started 5. Rain Check 6. St. Thomas

(11/10/16)ソニー・ロリンズ作は3、6曲目で他はスタンダード。1、6曲目は日本での録音。’10年の録音であること、曲によってゲストが多彩です。相変わらずソニー・ロリンズはマイペースな演奏。録音時に何と80歳の元気な演奏。2曲目のジム・ホールも高齢ですが、しっとりとしたバラードをきっちり歌いあげているところが見事。20分以上の曲を叩ききるロイ・ヘインズもそう。3曲目はオーネット・コールマンに引きずられ、少しアヴァンギャルドか。3曲目以外はボブ・クランショウのエレキ・ベースだし、それでもこれが彼のサウンドなのだ、と言いきってしまう思いきりの良さがあると思います。ロリンズの場合、バップ・フレーズというより彼の歌心で出てくるメロディを吹いているところがあります。まだまだ元気で活躍してほしいところ。

2011/10/15

Altair & Vega/Bob James/Keiko Matsui

Bobaltair
ボブ・ジェームスと松居慶子って以前にも聴いたことがあったよなあ、と思って調べてみたら、アルバム全部でなくて、一部で2人でやってました。ちょっとそのあたり記憶違いでした。今回は全部。7曲目のバッハはバロック音楽だけど、他の曲はジャズって感じではないけれどもフュージョンかっていうとそうでもない。ジャンル分けすると難しいところです。一種のピアノ音楽(当然インプロヴィゼーションもあるでしょうが)で、美しい情景描写が浮かび上がるようなサウンドです。本作にはDVDもついていて6曲入り。半分は曲がダブっていないのですが、とりあえずはCDだけ聴いてみました。


Altair & Vega/Bob James(P)/Keiko Matsui(P)(Tappan Zee Records)(輸入盤) - Released 2011. - 1. Altair & Vega 2. Frozen Lake 3. Divertimento 4. Midnight Stone 5. Invisible Wing 6. The Forever Variations 7. Chorale From Cantata BWV 147

(11/10/15)ボブ・ジェームス作が1、3曲目、松居慶子作が2、4-5曲目、2人の共作が6曲目、J.S.バッハの曲が7曲目。以前も曲単位で2人の経験あり。1台のピアノで2人が高音域と低音域に分けて弾く曲が1、3曲目、2台のピアノの曲も。範疇としてはジャズに入ってくるんだろうけれど、スウィンギーなサウンドは全くなく、彼ららしいしっとりとした情景描写も浮かぶようなフュージョン的なピアノ、クラシック的な味わいも強いピアノがほとんどを占めます。さすがにメロディ・メイカーの2人だけのことはあります。どちらがどちらの曲というわけではなく、流れにまかせて美しい情景が浮かび上がってくるようです。3、6-7曲目はクラシック的な感触が強いフレーズもあるけど、3、6曲目はところどころ飛び出していく雰囲気もあります。

2011/10/12

Landscapes/Toshio Hosokawa

2095
ECMの新譜で、手元に現在ある唯一のNew Series。何と、アルバム1枚分日本人の作曲家(現代音楽家)が取り上げられました。これはECMでははじめてのことです。先にジャズで日本人ジャズミュージシャンのアルバムが出るのではないか、との予想がありましたけれど、現在のところまだ出ていません。まあ、ワールドミュージック的なものまで含めると、今までも世界のいろいろなミュージシャンや作曲家をとりあげてきたので、ECMにとっては特別なことではないのでしょうけれども。それにドイツでは細川俊夫氏、かなり有名な方らしいです。笙とオーケストラの共演、やはり日本人の作曲家でないと結びつかない発想ですね。


Landscapes/Toshio Hosokawa(ECM New Series 2095)(輸入盤) - Recorded October 2009. Mayumi Miyata(Sho), Munchener Kammerorchester, Alexander Liebreich(Cond) - 1. Landscape V 2. Ceremonial Dance 3. Sakura Fur Otto Tomek 4. Cloud And Light

(11/10/11)20世紀から21世紀にかけての日本の現代音楽家、細川俊夫の作品集。’93年から’08年にかけての作品の演奏。笙の宮田まゆみが参加。3曲目が笙のソロで、2曲目がオーケストラのみ、1、4曲目が共演。ECMで日本の音楽家のみが取り上げられるのは初めてです。笙は東洋的なサウンドというよりはオーケストラの中で幽玄にさまよっている感じ。静かな場面が長く続き、時にダイナミックに大きくなります。ECMならでは。

2011/10/11

「ホームページビルダー16」を購入

一昨年暮れにホームページ作成ソフトの「ホームページビルダー14」を、パソコンを買い替えたのと、Windows7に対応だったので購入しましたが、次の15はヴァージョンアップせずに保留にしていました。今回、2年ぶりに16にヴァージョンアップをしました。つい先日、複数のホームページもひとつのソフトで扱えることが分かり、同居させたばかりでしたが。

多少は便利になっているだろうけど、そんなに変わってないんじゃないかなあ、と思ってましたが、便利な機能がありました。ツイッター、はてなブックマーク、Facebook、Mixiチェックの各ボタンを簡単につけられるようになっていたんですね。Mixiチェックだけは、Mixiの方でやや面倒な登録がありましたけど、あとは流れ作業で、ジャズのホームページのミュージシャン特集やレーベル特集のページにつけて行きました。簡単とはいっても、200ページを超える作業だったので、時間はかかりましたが。はてなブックマークはボタンを取り付けた時点で、いくつブックマークされているか分かったので、非常に便利です。

あと、15以降は、「かんたんアクセス解析」の1年間利用権がつくということで、ちょうどインフォシークのアクセス解析が来年5月で閉鎖なので、ジャズと仕事のと、乗り換えてみました。インフォシークは年間3,150円x2(仕事のホームページとジャズのホームページ)払っていたので、利用権1年経過後は有料になるのか、毎回ソフトのヴァージョンアップをしてくれということなのか分かりませんが、無料のメリットは大きいです。特に仕事のアクセス解析は、そんなに見ることもありませんでしたから。ジャズの方はしばらくインフォシークと併用しますが、仕事の方はすぐにインフォシークを解約してしまいました。

いろいろな機能がありますけど、フルCSSでカッコ良いデザインのテンプレートもより充実して、作り直せるとのこと。私はあえて昔風のデザインのままでいるのですけど、仕事の方だけは将来的には作り変えてみようかなあ、と思います。スマートフォン向けサイトも自動的に変換して作れるらしいですが、これも検討の余地ありかもです。

ブログその他ツイッターなどを使う人が増え、ホームページの作成自体、縮小市場かもしれないですけど、ビジネス用途では、むしろやや増えているという記事を読んだことがあります。ホームページビルダーはなくならないでほしいですね。マイクロソフトの「FrontPage」がなくなった時には、非常に困ってしまったので。

2011/10/10

The Land That Is Not/Sinikka Langeland

2210
ECM新譜聴き3日目。これもジャズかなあ、民族音楽とかワールドミュージックになるかもしれないんだけど、バックは北欧のジャズメンがついているし、間奏の時なんか時に北欧サウンドながらも非4ビート系のジャズだし、ということで、便宜的にジャズの区分に入れてあります。2管のフロントの2人は、そっち方面(北欧ジャズ方面)ではけっこう有名ですしね。ベースに至っては、もう名前が浸透しています。やはりこのアルバムも、ECMお得意の異種格闘技戦なんですね。この間、チャールス・ロイドもギリシャのベテランシンガーを迎えたアルバムを出してます。その折衷サウンドが不思議と心に残ったりしているのもECMマジックでしょうか。


The Land That Is Not/Sinikka Langeland(Vo, Kantele)(ECM 2210)(輸入盤) - Recorded September 2010. Arve Henriksen(Tp), Trygve Seim(Sax), Aners Jormin(B), Markku Ounaskari(Ds) - 1. The Land That Is Not 2. What Is Tomorrow? 3. A Strip Of Sea 4. Triumph Of Being 5. The River Murmurs 6. Lucky Cat 7. It's The Dream 8. The Day Colls 9. The Rose 10. Spring In The Mountains 11. Slowly The Truth Dawns

(11/10/09)Sinikka Langelandはノルウェーのフォーク歌手。歌詞はEdith SodergramとOlav. H. Haugeのものらしく、作曲は主に彼女、3、5曲目はアンダース・ヨーミンとの共作になっています。似たような編成ではECM2枚目のアルバムですが、彼女の歌のフォーク的なところと、バックは2ホーンクァルテットなので、間奏などでのなだらかな北欧ジャズ的な対比が面白い。哀愁がかなりある歌で、ノルウェー色はかなり強いです。それは歌だけではなくて、彼女の使っているカンテレという弦楽器もサウンドに作用しています。まさに北欧フォークと北欧ジャズとの融合という感じ。温度感はあくまでも低く、それでいながら、歌で主張するところはしている感じ。フワフワ感のある独特なサウンドの2管も、異国情緒たっぷりだし、面白い効果です。

2011/10/09

Orvieto/Chick Corea/Stefano Bollani

2222
ECMレーベル新譜聴き2日目。チック・コリアが久しぶりにECMに戻ってきたっているキャッチフレーズがネットではついてますけど、ライヴ収録でたまたまこの音源を取り上げたのがECMだったって感じですね。レーベルカラーは合ってはいるのですが、ここでも大物の特権で、ECMでは珍しくスタンダードなどの演奏し放題になっています。ECMとしては、実は珍しいことなんですよね。それにしてもこの2人の演奏、大まかな打ち合わせでライヴに出たと推測されますが、お互いの反応が早いし、素晴らしい。ただ、2人ともタイプ的には似ているなあ、という感じもあります。単に聴き分けられてないのかもしれませんけれども。それは以前、チックと上原ひろみのデュオでも感じたことではありました。


Orvieto/Chick Corea(P)/Stefano Bollani(P)(ECM 2222)(輸入盤) - Recorded December 30, 2010. - [Part1] 1. Orvieto Improvisation No.1 2. Retrato Em Branco E Preto 3. If I Should Lose You 4. Doralice 5. Jitterbug Waltz 6. A Valsa Da Paula [Part2] 7. Orvieto Improvisation No.2 - Nardis 8. Este Sau Olhar 9. Darn That Dream 10. Tirititran 11. Armando's Rhumba 12. Blues In F

(11/10/08)パート1、2とあるけどCDは1枚のライヴ作。2人の共作ないしはフリー・インプロヴィゼーションが1、12曲目、7曲目前半、ステファノ・ボラーニ作が6曲目、チック・コリア作が11曲目で、他はスタンダードやボッサ、トラディショナルなど。カチッとしていて、クラシック的な、あるいは現代音楽的なサウンドが1曲目に顕著なのでその印象を引きずります。ジャジーなフレーズは、スタンダード、ボッサ系は、やはり曲調からか、基本的にはカチッとしながらも、ジャズに振れている曲が多いです。そうするとある程度リラックスして聴けます。3-4、11曲目はかなりの盛り上がり。そして12曲目がいちばんジャズ。2人のフレーズ感は似ていて、対立よりは同化しているようなサウンド。しかし2人の反応の早さと的確さはスゴいですね。

2011/10/08

The River Of Anyder/Stefano Battaglia Trio

2151
ECMレーベルの新譜がまた4枚入ってきました。他に注文中のものが7枚あるので、新譜ラッシュですね。例年だと12月はリリースしないことが多いので、今年はここまでかな。このアルバム、Stefano BattagliaのECM4枚目になります。今回はピアノ・トリオとしてのアルバムですけれども、やっぱりECMだとこうなる、というようなサウンドです。だから、このアルバムのようなそういうサウンドが好きなのか、あるいはブンブンドライヴする4ビートが好きなのかによって、好みは分かれてくると思います。こういう温度感の低さ、そしてピアニストのベテラン度などを考えると、個人的にはけっこう好みのアルバムになっていますが。


The River Of Anyder/Stefano Battaglia(P) Trio(ECM 2151)(輸入盤) - Recorded November 2009. Salvatore Maiore(B), Roberto Dani(Ds) - 1. Minas Tirith 2. The River Of Anyder 3. Ararat Dance 4. Return To Bensalem 5. Nowhere Song 6. Sham-bha-lah 7. Bensalem 8. Anagoor 9. Ararat Prayer 10. Anywhere Song

(11/10/08)全曲Stefano Battagliaの作曲。79分収録。静かでテンポというかビートがはっきりしない、たゆたうように進んでいく曲や、非4ビート系の曲が目立ちます。そこがECMでレコーディングするゆえんかも。温度感はあくまでも低く、繊細なピアノのフレーズを奏でていきます。2曲目のタイトル曲もそういう曲ですけれども、哀愁の漂っているピアノが奏でるメロディは、非常に美しいものです。3曲目は8ビート的なリズムの、ちょっとエキゾチックなメロディと盛り上がりのある曲。エキゾチックといえば、6、9曲目もその色合いが強いです。6曲目は15分もあるドラマチックな展開。ヨーロッパのジャズ的に言えば、内側を向いている思索的なサウンドとかピアノ・トリオとしての3者のゆるめの絡みやドラマチックな進行が興味深いところ。

2011/10/07

ネットの訪問者数の変化

最近はホームページやブログだけではなくて、ツイッター、フェイスブック、ミクシィ、Google+など、いろいろなものができているので、明らかにホームページやブログの訪問者に変化が出てきました。Infoseekのアクセス解析が’12年5月で終了してしまうので、その前に、記録を一部でも残しておきたいと思っています。下記は2年ごとの1ヵ月のページビューを、9月で拾ってそれを30日で割ったものです。なお、ブログはいくつかあるものの合計のページビューです。


1日あたりのページビュー
’03年9月 1,356PB (この当時ホームページのみ)

’05年9月 1,584PB(ホームページ)
         230PB(ブログ)

’07年9月 1,183PB(ホームページ)
         305PB(ブログ)

’09年9月   668PB(ホームページ)
         435PB(ブログ)

’11年9月   426PB(ホームページ)
         441PB(ブログ)

ホームページしかなかった’04年以前というのは、ホームページを作れる人も限られていたので、ネット上に情報がそんなになく、アクセスしてくる人が多かったと考えられます。2,500ページビュー以上あった日もありましたし。その後ブログでは徐々にページビューが増えてますけど、それはページ数が徐々に増えてきていることと関係があると思います。でもそのまま増え続けているわけでもなく、ブログの爆発的な流行で、おそらく訪問者も検索をたどってくる人も減ったのでしょう、ブログのページビューも増えてはいません。さらに、ホームページのページビューは’09年のデータではガクッと減っています。コンテンツ自体はブログに連動して増え続けているんですけれどもね。私のホームページやブログが内容的に魅力がなくなった、という考えもあるのですが、それも含めて、コンテンツの爆発的な増加と分散化も原因かと思います。

CDという形態が、もはや音楽コンテンツのメディア供給の半分を割ったという現在で、果たしてCDにこだわることの存在意義はあるのか、ということもありますし、さまざまなネットの分散化で、あと数年後を見通すのが難しくなってきた時代になってきたな、と思います。ただ、自分のCD聴きとブログ、ホームページのアップはたとえ自己満足に終わっても、当分続けるつもりですけれども。ちょっとこの5日間ほどは、忙しくて聴いている時間がありませんでした。

2011/10/02

All We Are Saying.../Bill Frisell

Billallweare
ビル・フリゼールの新作が出ました。ジョン・レノン集(ビートルズ時代の曲も含む)で、これだと楽曲使用料(というか著作権料?)もけっこうな金額になるので、売れないと困るだろうなあと思うのですが、アメリカではこういうカントリー風味の素朴なロックのサウンドって、親しみやすいんではないかと思ってみたりもしています。ここでもプロデューサーはリー・タウンゼントなので、そのあたりは計算済みなのでは。特にビートルズからジョン・レノンへの熱烈なファンでもなかったですが、メロディを知っている曲は、やはり多いです。それに、こういうサウンドに料理できるのはやはりビル・フリしかいないんだろうなあ、としみじみ聴いてしまいますね。


All We Are Saying.../Bill Frisell(G)(Savoy Jazz)(輸入盤) - Released 2011. Greg Leisz(Steel G, G), Jenny Scheinman(Vln), Tony Scherr(B), Kenny Wellesen(Ds) - 1. Across The Universe 2. Revolution 3. Nowhere Man 4. Imagine 5. Please, Please Me 6. You've Got To Hide Your Love Away 7. Hold On 8. In My Life 9. Come Together 10. Julia 11. Woman 12. Number 9 Dream 13. Love 14. Beautiful Day 15. Mother 16. Give Peace A Chance

(11/10/02)ジョン・レノン曲集。うち、1-3、5-6、9-10曲目はポール・マッカートニーとの共作のビートルズ時代の曲。ギターのアドリブという面もあるのでしょうが、まさに、カントリー的な風味もあるのどかな面が多いロック・アルバム。ビル・フリゼールもとうとうここまで来たか、というか悟りの境地になったのか。これは原曲を知る人も、知らないまでもメロディはよく耳にした人が多いと思うので、親しみやすいのではないかと思うのですが、王道のジャズを意識して聴く雰囲気とは全く違った面を持っています。やっぱりロックだよねえ、このサウンドは。彼のアレンジは、これはこれで明るく素朴な面が多くて分かりやすいし、いいと思いますけど。ギター2人とヴァイオリンのフロントの編成が成功しています。16曲目はノンビートの空間系。

2011/10/01

デビュー/オーケストラUSA〜ジョン・ルイス〜エリック・ドルフィー〜ジム・ホール

Usaorchdebut
今回買ったEMI999円シリーズ第4弾、十分堪能させていただきました。もう数年前から国内盤のCD販売はだいぶ落ち込んでいるようで、国内盤で珍しい国内初CD化のアルバムって、このところ期待していなかったこともあります。それも安い価格での発売。ジャズなので、そう数量は売れるものではないでしょうけれども、これからも期待しています。このアルバムにはジム・ホールも参加しているのですが、クレジットではその他にされてしまっているようで、英文の方、付け加えておきました。やっはりガンサー・シュラーにジョン・ルイスだとこういうサード・ストリーム・ミュージックですが、今やあまり興味がある人はいないかもしれないですね。


デビュー/オーケストラUSA〜ジョン・ルイス(P)〜エリック・ドルフィー(Fl、As)〜ジム・ホール(G)(Colpix)
Debut/Orchestra U.S.A.(Colpix) - Recorded January 13, February 4 and 27, 1963. Herb Pomeroy(Tp), Eric Dolphy(Fl, As), Phil Woods(Cl, As), John Lewis(P), Richard Davis(B), Connie Kay(Ds), Gary McFarland(Per), Jim Hall(G), Gunther Schuller(Cond), etc. - 1. Three Little Feelings A 2. Three Little Feelings B 3. Three Little Feelings C 4. Milesign 5. Milano 6. Natural Affection 7. Donnie's Theme 8. Grand Encounter 9. The Star Spangled Banner

ミュージカル・ディレクターがジョン・ルイスで、彼の曲が1-3、5-7曲目と大半を占め、他に4、8曲目がゲイリー・マクファーランド作、9曲目がアメリカ国歌。演奏は金管、木管楽器と弦楽器も含むオーケストラで、そのオーケストレーションの迫力があります。通常のジャズのビッグ・バンドよりも、クラシックなどの要素も強く、やはりオーケストラとしてのサウンドも前面にあります。いわゆるサード・ストリーム・ミュージック。でも、コンボ演奏的にバックにオーケストラがなくて、ジャズの要素が高い部分も多めなので安心して聴けると思います。ここでもエリック・ドルフィーは目立ちます。ただ、1曲目のラストはちょっと音が切れてしまって気になります。1-3曲目は全10分ほどながら3曲の組曲構成。9曲目はそのまんま国歌という感じ。(11年9月21日発売)

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