Fuego/Joe Cohn
Criss Crossレーベル3日目でひと区切り。7月上旬に注文して、9月に現地ヨーロッパでの発売で、入手できたのが10月下旬だったので、ずいぶん長く待ちました。Criss CrossはCDの発売の傾向から、現代ジャズが多いようなイメージがありますが、このジョー・コーンのようなオーソドックスな系統のジャズも発売しています。しかもピアノのピーター・ビーツも強力だし、ベース、ドラムスもなかなかの人材。このレーベルはなかなかいい人選で録音しているものが多いなあ、という感想です。オリジナルなしですが、割とリラックスして聴ける温かみのある1枚なんではないでしょうか。
Fuego/Joe Cohn(G)(Criss Cross 1341)(輸入盤) - Recorded November 16, 2010. Peter Beets(P), John Weber(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Little Melonae 2. She 3. Bluish Grey 4. Dewey Square 5. The Underdog 6. Fuego De Roberto 7. Love For Sale 8. Call It Wachawana 9. Clockwise 10. Lady Luck
(11/10/30)ジャズメン・オリジナルが中心で、それとスタンダードで全10曲。主役のギターがフルアコのエレキということもあり、オーソドックスな4ビートの曲がやや多めですが、やはり伝統の味と、今のフレーズも併せ持っていて、ギターやピアノは知的で切れ味の良いところを見せてくれます。ただ、温かみのあるサウンドの曲が基本で、割と安心して聴けるアルバムではあります。アップテンポのサンバ・ビートでなかなか渋いサウンド、そしてギターもピアノもけっこうな速弾きもあって印象的な2曲目、8ビートのブルース進行だけど4ビート的な3曲目、しっとりとしたバラードから少しずつ盛り上がる5曲目、’90年代作でテーマが新しい感覚の6曲目、少しエキゾチックでもあるメロディアスな8分の6拍子の9曲目。なかなか落ちつく1枚。
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