ベース・イズ/ピーター・ウォーレン
このアルバム、それまでのEnja紙ジャケを出していたWard RecordsではなくてIsol Discus Organizationからの発売です。しかもSHM-CDで値段が3千円。再発ものでこれだけの金額出せるかとなると、ちょっとキビシイ。自分は閉店セールで2割引きで買ったからいいものの。また、スイングジャーナルにはレビューが掲載されていなかったと思いました。それで閉店セールで現物を発見し、確認して購入しました。チック・コリアとデイヴ・ホランドにつられたのですが、当時の彼らはフリーのまっただ中。さらに曲によっては複数のベースやドラムスが同時に演奏するので、けっこう聴く人を選ぶアルバムかもしれません。
ベース・イズ/ピーター・ウォーレン(B)(Enja)
Bass Is/Peter Warren(B)(Enja) - Recorded May 25, 1970. John Surman(Bs), Chick Corea(P), Dave Holland(B), Jaime Faunt(B), Glen Moore(B), Peter Warren(B), Barry Altschul(Tabla, Ds), Steve Hauss(Ds), Stu Martin(Ds) - 1. Bass Is 2. Interlude 3. Subra Har 4. Welcome To New York 5. Instrumental No.2
曲ごとに異なるメンバーのセッションで、1曲目がベーシスト4人の曲、2曲目がピーター・ウォーレンのソロ、3曲目は複数のベースにバリー・アルトシュルのタブラとの演奏、4-5曲目はベースとドラムスが複数でそこにジョン・サーマンとチック・コリアが加わる編成。ほぼインプロヴィゼーションと言ってもいいかも。特にベース4人のみの1曲目は斬新だし、当時としてはなかなかの、構築も少しある抑制の効いたフリー。3曲目もベース色は高く、前半は管もピアノも出てこないので、そういう意味ではかなり特徴的なアルバムかも。4-5曲目は静かな場面からフリー・ジャズとして盛り上がるところまでダイナミクスが広く、聴いているとドラマチックにも思える進行。やはりベースとドラムスを複数にする試みが成功しているのだと思います。(08年9月27日発売)
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