オールド・ボトルズ-ニュー・ワイン/レイ・アンダーソン
Enjaの旧譜紙ジャケ聴き続き。今でこそ、トロンボーンの超絶技巧のミュージシャンは何人か上がりますが、’80年代当時のレイ・アンダーソンはスゴかった。ここでもスゴいですけれども。速いパッセージをバリバリ吹くのと、ちょっとヨレたようなメロディの進行のさせ方が強い個性になっていて、ブラインドをやってもけっこう彼のトロンボーン、あてられるんじゃないかな、と思います。他にもEnjaで出ていたアルバムがどこかにあると思いましたが、たぶん、これを買うきっかけになったのは、そのトロンボーンをまた聴いてみたい、と思ったからじゃないかと。バックのメンバーもスゴいですしね。ちょっとクセはありますけど、いいアルバムです。
オールド・ボトルズ-ニュー・ワイン/レイ・アンダーソン(Tb、Vo)(Enja)
Old Bottles-New Wine/Ray Anderson(Tb, Vo)(Enja) - Recorded June 14 and 15, 1985. Kenny Barron(P), Cecil McBee(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Love Me Or Leave Me 2. Bohemia After Dark 3. La Rosita 4. Ow! 5. In A Mellow Tone 6. Laird Baird 7. Wine
オリジナルはなく、スタンダードやジャズメン・オリジナルなど、古い曲にスポットを当てていて、タイトル的には「古い入れ物と新しい中身」という感じか。割とおなじみの曲が多いですが、当時にしては超絶的な速いパッセージと幅広い表現力で吹きまくっています。トロンボーンでブロウしまくっている部分もあって、当時としてはやはり超絶テクニック。アップテンポからバラードまで何でもござれの実力はスゴいですね。バラードではただメロディをなぞるだけではなくて、味のある吹き方をしていますし。端正に音階をたどるのは少なくて、ルーズな音階移動が特徴か。ブラインドで分かるほどの吹き方の個性があります。サポートしているバックのピアノ・トリオも実力者たちばかりで、それぞれ盛り立ててます。7曲目のヴォーカルもなかなか。(08年1月23日発売)
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