ラテン・ジャズ・クインテット・ウィズ・エリック・ドルフィー
今回買ったEMIの999円シリーズ5枚のうち、これだけが国内初CD化ではないです。輸入盤では’90年代には出ていたし、国内盤も数年前に紙ジャケで出ていたけど、インディペンデント・レーベルからの発売だったようで、雑誌等には、おそらく掲載されていなくて買い逃していたのでしょう。’50-60年代のジャズ・ジャイアンツの追っかけをしていたのは、’90年代ごろまでだったので、私はその頃は国内盤中心に買っていて、輸入盤を探せばまだ参加作などは発見できるでしょうが、興味は今のジャズに移ってしまったので、それほど熱心でもなく。でも、エリック・ドルフィーの参加作となると、聴いてみたくなってしまいますね。
ラテン・ジャズ・クインテット・ウィズ・エリック・ドルフィー(As、Fl、Bcl)(Liberty)
The Latin Jazz Quintet(Liberty) - Recored 1960-1961. Eric Dolphy(As, Fl, Bcl), Felipe Diaz(Vib, Leader), Arthur Kenkins(P), Bobby Rodriguez(B), Tommy Lopez(Conga Ds), Louie Ramirez(Timbales) - 1. You Are The Cutest One 2. Speak Low 3. I Got Rhythm 4. Night In Tunigia 5. Cha Cha King 6. I Wish I Were In Love Again 7. You Don't Know What Love Is 8. Lover 9. Mangolina 10. April Rain
エリック・ドルフィーは6-7曲目以外に参加。フェリペ・ディアス作は10曲目で、スタンダードが2-4、6-8曲目、ラテンが1、5、9曲目ではないかと思われます。人数的にラテン・ジャズ・クインテットにエリック・ドルフィーが客演している感じですが、のどかなラテン音楽の中を、泳ぎ回るドルフィーのフレーズはやはり強烈で、彼の演奏だということをまざまざと見せつけてくれます。他のメンバーを見ても、ジャズのスタンダードを演奏してはいるけれども本業はラテンの人たちなのでしょう。こういうラテンの方からのジャズ・スタンダードもなかなか面白いと思います。また、ヴァイブラホン、ピアノ、ベース、コンガ、ティンバレスの楽器編成もなかなか陽気にさせてくれます。ドルフィーの追っかけなら聴いてみる価値はあるのではと思います。(11年9月21日発売)
最近のコメント