Siren/Uri Caine Trio
Winter&Winterレーベルも気に入ったミュージシャンしか買わなくなったので、けっこう飛び飛びになってしまいました。ユリ・ケインのピアノ・トリオの新譜です。とは言うものの、一般的なトリオのサウンドを想像するとけっこう面喰ってしまうかもしれませんね。かなり自由奔放で、フリーもあり、変拍子もあり、メカニカルな部分あり、ということで、やっぱりこれはユリ・ケインの個性とレーベルカラーなのかな、と思います。だからこっち方面が気になる人の要注意盤、てことになるのでしょうか。7曲目のスタンダードも、スタンダードと思って聴いちゃいけないような展開になってます(笑)。個人的には、そういう超個性的なところが好きなんですけれどもね。
Siren/Uri Caine(P) Trio(Winter&Winter Music Edition 910177-2)(輸入盤) - Recorded September 2010. John Hebert(B), Ben Perowsky(Ds) - 1. Tarshish 2. Interloper 3. Siren 4. Crossbow 5. Smelly 6. Succubus 7. Green Dolphin Street 8. Foolish Me 9. Calibrated Thickness 10. Hazy Lazy Crazy 11. Free Luch 12. Manual Defile
(11/08/29)7曲目以外はユリ・ケインの作曲。12曲で51分台と、ちょっと内容を詰め込んでいる印象も。メンバーからしてオーソドックスな4ビートジャズを想像していましたが、変拍子の曲もあったり、リズムも変化に富んでいたりして、ケインならではの想像的な曲が並んでいます。ピアノも、比較的聴きやすくても、時にアグレッシヴだったり、メカニカルだったりしていて、一筋縄ではいかない印象です。現代ジャズのひとつというよりはリーダーの自由奔放さか。ベースが4ビートのウォーキングをやってホッとしたと思うと、それもつかの間、ということがほとんど。個性的な曲が並んでいるので、そのトンガリ具合をピアノ・トリオに求めている人向けか。自由で静かなバラードもあることはありますが。7曲目もフリージャズから4ビートへ。
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