Sea Is A Lady/角松敏生
届いてすぐに聴いています。内容は素晴らしい当時のインストフュージョンという感じですね。元は’87年リリース。このCDは’94年リリース。最初のはLPだったみたいですね。
ただ、困ったことに、45分ほどに12曲も入っていて、クレジットがかなり複雑。そんなわけで、いつものようにクレジットを書いていくには手間的にちとキツいし、J-POPのインスト版ともとらえることができるので、いつもとちがった形で、メモ的に少し感想を。
「Sea Is A Lady/角松敏生」(BMG Victor)
’80年代後半のインストフュージョンのカッコ良いところを、その時代の流行に合わせて作っていて、ミュージシャンも非常に豪華、曲もまた良し、と文句はないですね。プログラミングも取り入れていて、このセンスはなかなかスルドいものがあります。ただ、メインの曲作りは角松なので、曲のまとまり方はやはりメロディが乗っかったインストフュージョンで、J-POP的というところがあると思います。それが、ソロのインプロよりもメロディが前面に来る場面が多いのかなあと。
当時カシオペアとかザ・スクェア(T.スクェア)あたりが大流行しましたけれども、サウンド的には近いところにあるんじゃないかなと思います。こういう豪華さはやはり当時のものでしょうね。懐かしいし、古くもなってないです。
ベースもお気に入りの故青木智仁さんがメインで参加しています。8曲目の「The Bass Battle」という曲は、彼と、カシオペア(当時)の櫻井哲夫、高水健司と3人でバトルを繰り広げていて、面白いです。6曲目のリズムのキメがはっきりしているバキバキとした曲もけっこう好みです。
インストのアルバムとしても上質なんだけど、個人的には歌ものでもいい感じになったのではないのかなあ、と思ったりはしています。
何だか、角松さんが久しぶりにまたインストのライヴをやるとかで、このCDの動きが激しくなっているようですね。通販だと運が良くないとプレミア価格のものばかりズラッと並んでいる状態なので、もし今から入手されたい方は慎重に。
けっこういいアルバムです。
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