Lonely Woman/ONJT+(Otomo Yoshihide's New Jazz Trio +)
いただきものCDなので、早めのコメントアップです。どうもありがとうございます。実はオムニバス盤的なものだったら、アルバム全体が「ロンリー・ウーマン」というのは既にでています。ただ、同一の演奏者での1曲を編成を変えたり表現を変えたりしているアルバムって、なかなか他ではないような気がします。ジャズかジャズないか、という議論もあるでしょうけれど、大友良英さんのエレキギターの持続音だけでも、けっこう麻薬的です。むしろそれはライヴの会場で聴いた方がインパクトはかなりなものかも。フリージャス的展開も、静かな空間的展開も、なかなかのもの。ただ、聴く人を選ぶかもしれません。
Lonely Woman/ONJT+(Otomo Yoshihide's New Jazz Trio +)(Doubt Music) - Recorded August 5, 2010. Otomo Yoshihide(G),Mizutani Hiroaki(B, Karimba, Misc.), Yoshigaki Yasuhiro(Ds, Per), + Sachiko M(Signwaves), Jim O'rouke(Synth) - 1. Lonely Woman(Quintet) 2. Lonely Woman(G Solo) 3. Lonely Woman(Trio) 4. Lonely Woman(Trio) 5. Lonely Woman(G Solo) 6. Lonely Woman(Quintet)
全曲オーネット・コールマンの「Lonely Woman」を編成を変えたりして、いろいろなアプローチを見せています。フリージャズ系プラス環境系とでも言うのか、かなり広い空間の中を音数少なくさまよっていたり、持続音(特にエレキギターの長い持続音は麻薬的)、電子音もあらわれ、フリージャズ的な盛り上がりも見せるところもあり、と聴く人を選ぶでしょうが、コアな大友良英さんのファンが多いこともうなずけます。’70年代日本のフリージャズの系譜も垣間見られると同時に、やはり日本の現在進行形の、というより先端を行く音楽(あえてジャズの枠を取っ払って)としても聴こえてきます。ある種のシリアスな環境系ともとれるし、不思議で独自な音世界。なるほど、前衛的な部分も多いです。同じ曲ながら、表情を変えて演奏しています。(10年11月25日発売)
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