Avenging Angel/Craig Taborn
ECMレーベルがまた2枚入ってきたので、聴いていきます。Craig Tabornを自分のブログで検索かけたら、参加作は「クリス・ポッター・アンダーグラウンド」とか「ロスコー・ミッチェル」「エヴァン・パーカー」「デヴィッド・トーン」「デヴィッド・ビニー」とかいろいろヒットしましたが、けっこう硬派なイメージを持つ彼の、届いたECM新作はソロ・ピアノ集でした(笑)。しかも、しっかりと Produced by Manfred Eicher の文字が。でも、温度感は低いながらも、やはりある程度活発なフレーズもあって、そのあたりが彼らしいところかも。でも、ソロ・ピアノという発想自体、彼では考えにくい面もあるので、聴く人を選ぶのかな、という気もしています。
Avenging Angel/Craig Taborn(P)(ECM 2207)(輸入盤) - Recorded July 2010. - 1. The Broad Day King 2. Glossolalia 3. Diamond Turning Dream 4. Avenging Angel 5. This Voice Says So 6. Neverland 7. True Life Near 8. Gift Horse/Over The Water 9. A Difficult Thing Said Simply 10. Spirit Hard Knock 11. Neither-Nor 12. Forgetful 13. This Is How You Dissapear
(11/05/17)全曲Craig Tabornの作曲。ソロなので、もしかするとフリー・インプロヴィゼーションの要素も強いかも。マンフレート・アイヒャーのプロデュースでもあり、出だしはECM的な、静かで耽美的ではあるも、2曲目は速いパッセージのフリー・インプロヴィゼーションで、やはりひとクセもふたクセもありそうなピアノです。それでいて、美しかったり静かだったりする要素もあって、レーベルのこうあらねばならぬ、というような部分を押さえつつも、彼なりに飛翔している感じ。変拍子もあり、多少現代音楽的な難解なフレーズも垣間見えるのも、彼の多面性を表しています。音的に出るべきところは出ているも、やはりジャズ的というよりは現代音楽的な力強さ。でも温度感は低いままの硬質さは保っています。彼の一面ですが、なかなか。
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