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2011/04/15

The Windmills Of Your Mind/Paul Motian

Paulwildmills
ポール・モチアンの最新リーダー作。この人は不思議な人で、ドラマーとしてのウデは現時点ではどうかなあ、と思う人もいるのですが、独特なサウンドを作り上げてしまって、彼のファンもある程度いる(私もそうです)のです。集まるメンバーも、今回はビル・フリゼールがいて、彼と、ヴォーカルのぺトラ・ヘイデン(チャーリー・ヘイデンの娘)とで不思議なサウンドのアルバムを作り上げてしまいました。ペトラもジャズのヴォーカリストではないようで、ジャズ色がけっこう薄いんだけれども、穏やかなインプロヴィゼーションはおそらくあって、曲はスローテンポの曲ばかり。それを淡々と弾き、歌い、結果として印象に残るアルバムに仕上げているんですね。


The Windmills Of Your Mind/Paul Motian(Ds)(Winter&Winter 910182-2)(輸入盤) - Recorded September 2010. Bill Frisell(G), Petra Haden(Vo), Thomas Morgan(B) - 1. Introduction(1) 2. Tennessee Waltz 3. The Windmills Of Your Mind 4. Let's Face The Music And Dance 5. Lover Man 6. It's Been A Long, Long Time 7. Little Foot 8. Easy Living 9. I've Got A Crush On You 10. Bacjup 11. I Loves You Porgy 12. Trieste 13. If I Could Be With You 14. Wednesday's Gone 15. I Remember You 16. Introduction(2)

(11/04/14)1、16曲目と、7、10、12、14曲目がポール・モチアンの作曲のインストルメンタル。他はスタンダードで、インストルメンタルの曲もあります。淡々としたサウンドで、時に哀愁のあるメロディを、シンプルになぞるような形で慈しむように演奏し、歌っています。50分台で16曲入っているので、あまり奇をてらったりせずに、素直に歌っているところに好感が持てます。このメンバーなので、スローなテンポの曲ばかりで、語り合うように進んでいくところがいいし、ぺトラ・ヘイデンのヴォーカルで、あまりジャズっぽくなく田舎のポップスのバラードを聴いているような雰囲気にさせられます。知っている曲が多く、安心もできるのでは。この独特なスカスカ感はビル・フリゼールとモチアンによるところが大きいですけど、満足感も高めです。

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コメント

すっかりご挨拶が遅くなってしまいましたね。
本年もよろしくお願いいたします。

TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきます。

モチアン、亡くなってしまいましたね。残念です。
今はたくさん出したアルバムを聴いて偲んでいます。
若手もたくさん育てました。
その中の一人、ベースのモーガンが良い演奏をしていると思います。

素朴で寂れていて郷愁感がなんとも言えません。
こういうアメリカンサウンドが好きです。
なかなか良いアルバムだと思いました。

>いっきさん

本年もよろしくお願いします。
TBもどうもありがとうございます。

私もモチアン、’80年代後半ごろから追っかけしてたので、これからが聴けないので残念ではありますが、それでも今までけっこうアルバムを残してくれています。それらを聴いていこうかと。

ジャズを突き抜けてしまって、独自で多彩なサウンドがやはり良かったでした。

こんばんは。

リリース時に気になっていたものの、、どうも、ヴォーカル入りかぁ、、と、いつもの悪いくせで、、。
ことしになって買ったのですが、これはわたし的には大変ツボです。
で、 I've Got a Crush on Youはビルフリとペトラのデュオはド壷でした。

不思議な世界ですよね。。
こういう世界は、モチアン先生がいないと。。。
本当に残念です。

>Suzuckさん

TBどうもありがとうございます。

ペトラさんとビル・フリのデュオアルバムというのを以前に買っていて、そんな雰囲気かあ、と、モチアン追っかけでもあって手が出てしまいました。

ただWinter&Winterとしてもこのアルバムは流れからすると独特だったようで、他とはまた違ったサウンドになっているようです。でも、やっぱりモチアン・サウンドではありますね。

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